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. 夕食後R  
こっちの欄をぜんぜん使わないというのも、それ自体が悪いというのではないにしてもレイアウトとしての意味がないので、きょうは再開した左欄「昨日、今日、明日の出来事」の補足のために。
「夕食のあと朝方まで眠ってしまった」(10月21日●)と書いたが、火曜日は子が剣道のお稽古に通っていて、その迎えのアッシーから帰宅するのが20時半ころ。それから母は料理を作って(下ごしらえは済んだ状態でお稽古に出る)、その間に父は子を風呂に入れて、としているうちに食事そのものは21時台になって、22時にようやく食べ終わって、ただしすぐ横になると「牛になる」からしないで、…とやっているとフツーのひとがフツーに寝る時間にはなってしまう。で、その後、深夜の目覚ましに目が覚めずに04:30(前日の換算でいくと28:30)まで「仮眠」した、と。となると、仮眠じゃないですね、これは。
モダニスト 2003/10/22水06:16 [223]


. 日記再開?R  
日記が再開される(かもしれない)。
新しく作ったページの、この元からある欄(「メモと私情」と名づけられていた)から見て左側には、ただ「昨日、今日、明日の出来事」だけを綴ることにする。ページの枠組みが決まる前に書き始めた昨夜(10月11日)の分にあるように、5月末以降まったく更新のなかったモダニスト日記を流用する(つまり自分で読み直す)機会があったことが理由としては大きいが、けれどもそのようなかたちで再開されるのではないところが、ミソだ。
30分で800字書く、ペンマンシップみたいなことはもうしんどい(苦笑)。
他方、詳しくは書かない(書けない)が、「昨日、今日、明日の出来事」というかたちでは、じつはこの夏、50日余りにわたって書き継いだのだった。公開していなかったので、読者はほとんどいない(本人以外にもしかし少数いた)。それで何かすごいメリットを感じたわけでもないが、いずれにしても、日記再開にあたっての正式コンテンツに、それが昇格することになった。
ま、こんなつまらない裏事情を記しても、あんまり意味がない。
いまはただ、こうして再開して新デザインを打ち出した以上、少しは続いてほしいと願うだけだ。
モダニスト 2003/10/13月01:41 [222]


. HPリニューアルR  
久びさにこちらに書き込みます。
HPのリニューアルといっても、この日記ページもそこに含まれる、私モダニストこと上田高弘のそれではありません。本編[260]以降、何度か言及もした、本務校・立命館大学の文学部人文総合科学インスティテュート学際プログラム(長いっ!)のそれの、です。
そう、デザイン面で――Ritsのトップページの流用も含めて――私が完全にディレクションの腕(?)を振るっています。まだ稼動しているのはほんの少しですが、いちどご訪問いただければ幸いです。→こちら
モダニスト 2003/05/13火02:40 [221]


. 八ヶ岳へR  
突然ポックリといってしまったFIVAのことは、すでにこの場所で報告しています。が、この春、私を見舞ったPCトラブルはこの1件だけでなく、キィボードの損傷もあってもっぱら上映用にと思っていたVAIOにおいても起こったのでした。
FIVAについてもデータの未バックアップはあって、つまり日記やメールのデータが失われたのでしたが――重要データはバックアップをとっているものの「事件発生」後は切迫した重要性が感じられないものこそが愛ぉしく感じられたりするものです――、(延長)保証期間中でもあるのでとっとと修理に出したのですが、他方、VAIOのほうは、昨年度の授業用ファイルがたくさん入っていて、しかも、起動時にいつもスキャンディスクされるのでオカシイと思ってバックアップも試みているなかで読み取り不能となったので、諦めきれず、2週間強にわたってデータ復旧のための努力を払い続けてきました。そうして払ってきた涙ぐましい努力についてはいずれ、復旧のアルやナシやについて最終的な結論が出た段階で一気に回顧(公開)したいとさえ考えていますが、いまは、まさにその最終手段として、WEB上でアドバイスをくださっていた、長野県八ヶ岳でお米と切花の農園を営まれている方のもとに駆けつける方法にまでたどり着いた次第なのです。
この週末、26(土)と27日(日)の2日をかけて、ヴィッツで往復1,000kmを走ってまいります。そうすすると、結果のいかんにかかわらず、この日記に復帰できる予感もします。逆にいうとそれまでは、そうしたトラブルをかかえながら別のコンピュータにパチパチと(誰から求められるのでもない)日々の思索を綴るのは、困難であるように思われるのです。
モダニスト 2003/04/22火06:08 [220]


. 近況報告、あるいは近未来予告R  
人生最大のPCトラブル――[306]に最後に書き込んだものではありません――に巻き込まれて、数日来、その復旧に追われています。
この間、京都の桜も見事に満開を迎え、またそれに合わせるようにしてわが家のアンファンテリブルが小学校への入学を迎え、それこそ日記として書くにふさわしい話題に日々満ちているはずなのに、それらについて書くことに気持ちを振り向けられない状態が続いていますし、またしばらくはそれが続きそうな気配です。
それでもなお、早くも始まった授業などは軽快にこなしているのだから、人間は強いものだ、と呆れもするのですが、いずれにしても、30分で800字を埋めるといったような作業への復帰見通しは、立ちません(よく毎晩書いたものだと、アーカイヴのページをスクロールしながら思うことがあります)。
ただ、この無類の文章好き(書くのが)のことですから、同じ形式であれ別の形式であれ、日記に帰ってきて、そしてそこからこのHPの全体を復活させようという意思をもっていることは、予言/予告しておいていいと思います。
あるいは、どうしてこの2「メモと私情」を利用しない手があるでしょう。ときどき書きますので、ときどきはお訪ねください。
モダニスト 2003/04/09水02:16 [219]


. お礼R  
下の[2-217]の「お願い」にたいして、3人の方からレスポンスをいただきました。村上隆ファンで、したがってある種の反感ももって[300]をダウンロードしていたという見知らぬ方から、年度の変わり目でパソコンを使えない日もあったといいながら連続する11日分を1ファイルとして届けてくれた、直接会話を交わしたことのない卒業したばかりの学生の方まで(もうひとりは長年の知己)、お昼すぎまでに3本のメールをいただき、失われた14本のうち12本が回復されました(一部重複がありました)。さあ、残る2本は、などといった無粋な追加お願いなど、ここはするつもりもありません。いまは(メールへの返信に加えて)あらためてここでお礼申し上げるとともに、リップサーヴィスもあろうとはいえいずれもが書き添えてくださった「できれば日記は書き続けて…」の言葉にたいして、少なくとも本編は一夜明けてから襲うPC急死のショックから立ち直ってから再開を検討したいと、追記させていただきます。以上まで。
モダニスト 2003/04/04金03:20 [218]


. お願いR  
 日ごろより当日記をお読みいただき、ありがとうございます。最大でも30名、おそらくは十数名と推測される「読者」の皆さんに、折り入ってお願いがあります。
 1時間ほど前に本編[306]に記したとおり、ここ1ヶ月ほどこの日記執筆用に使用していたFIVAというノートPCが今夜「急死」しまして、それとともに、未アーカイヴ状態だった本編[291]から[304]までの14本の文章が失われました。そう、昨夜の[305]はデスクトップPCの画面として残っていたのと、あと研究室に行けば数日前のがやはり残っているかもしれないのですが、重要データの意識も無くバックアップもとっていなかったものの自分の書いたものにはやはり一定の執着があるので、もしも、上記テキストについてダウンロードなどしてデータが手元にある、といったことがあるなら、私こと執筆者本人まで送付いただきたく、お願いする次第です。
 と、こんな恥ずかしいお願いをするのは実は、稀に更新され/ようやく更新されたものが突然削除され、といったことが頻繁な、他の方の日記ページで、気づいたときにはダウンロードするという習慣を私自身が有していた(過去形で書くのはその稀な更新もいまは無いから)という事情があるからにほかなりません。そんな奇特がひとがわが日記についても存在する、と考えるのは無理があると、いま書きながらすでに思っているのですが、以前「第2室」において過去ログのすべてが一瞬にして失われるトラブルに見舞われたときも一定の修復もなった(主に「投稿者ご本人」によるデータ保存のゆえそれらは助かったので今回とは事情がちがいますが)、その記憶も棄て切れず、そもそも本編への注記の場所と化していたこの2「メモと私情」欄にそのお願いを書きつけようと…。
 というわけで、メールアドレスは tut07770@lt.ritsumei.ac.jp となりますので、可能ならばそちらに添付で送付いただくのがベストですが、プリントアウトされた紙片がある(なんていうことがありえようか!?)のでそれを送付、といった場合には住所をお知らせしますので、その場合もメールにてご一報いただければ幸いです。
 それでは、はなはだ不躾なお願いですが、以上まで。
モダニスト 2003/04/03木03:51 [217]


. 続報R  
●昨夜「雑記」を当欄にアップしたあと、少しだけ「朝まで生テレビ」を見た。AERAの田岡俊次氏が、追い詰められると最後は狂気に走る可能性のある数名の指導者に有効なのは先行攻撃だけだと述べ、司会の田原総一郎が、それじゃあ朝日の論調に反して米英の先行攻撃の有効性を認めたことになると突っ込んだ、ただその一点だけが面白かった。それと前回同様、いい味を出していたのが同志社の村田晃嗣(アメリカ研究)氏。若手であれだけ淡々と米英指示を打ち出せるひとはそういない。
●その後、結膜炎の目に抗菌目薬をさしたあと、濡れタオルで覆い、そのあと子のスイミングのゴーグルでそれを固定して就寝。朝は少し腫れは引いていたが、元看護婦の強引な指導によって眼科に行くはめになった。平野八丁柳の堀部眼科はいつも満杯で、12時前の受付終了間際に入ると、実際の診療は14時。そのころには朝よりもさらに腫れや涙が収まった目に下った診断は当然のごとく感染症の結膜炎で、2種の目薬(抗生剤入りと消炎剤入り)と荒れた皮膚用の軟膏を処方してもらった。病院を出るとちょうど近所に住む浅田彰氏が白髪の母君らしきひとと二人、西大路通り方面に歩く姿と出くわす。講演会の聴衆として以外では、じつに久びさの再会。といっても、もちろん彼は私のことを姿を見て認知するのではないが、いずれにしてもしかしその母子の姿に、私は少し打たれた。
●その後、TSUTAYAの返却期限が迫っている(期限自体は明日だがその明日は奈良の実家に帰る所用がある)ことに気づき、さりとてコンタクトの入らない目でクルマは運転できないので、じつに久しぶりに市バスに乗って西院(西大路四条)に向かった。TSUTAYAは先週それゆえに借りた半額セールがまだ続いていた(〜30日)ので、またしても5本(うち春休みで時間をもてあます子のためのが3本)を借りる。クルマじゃないんだから、と急にビールが飲みたくなって、これも久びさに「餃子の王将」に入って、「まるとくセット」(天津飯と鳥唐揚と餃子)と中生で超満腹感を味わう。が逆に、帰りのバスは15分ほどだが気持ちわるかった。
●「クレヨンしんちゃん」の劇場公開版をテレビでみながら夕食をとったあとは(「王将」を出て3時間なのにきちんと食べた)、明日の奈良行きのために卒園関係のアルバムなどの整理をし、風呂に入り、「スチュアート・リトル」(購入品)のダビングをし――子が好きなので先日借りてダビングした続編「2」と合わせて1枚のDVDにする予定――、「銀河鉄道999」の録画のセッティングをし、そのあと夜食を食べたりしながら本を読み、そして今に至っている。コンタクトの入らない目で読み書きするのはしんどいが(ガチャ目で右目がとくに見えないので)、薬も効いているみたいで、明日は何とかクルマを出せそうと、医者が聞いたら(読んだら)烈火のごとく怒りそうな甘い観測。――と、こんなことをダラダラと書いていていいのだろうか。何の構想もなしにキィを叩いているから30分とかかりはしないとはいえ、やはり、気合いを入れ、足枷もはめられながら30分/800字に賭けるほうが健康的なように思われるのだった。
モダニスト 2003/03/30日02:29 [216]


. 雑記R  
●両目ともに結膜炎に冒され、三日三晩泣きはらしたような状態である。コンタクトレンズなど当然、入れられない(昨夜はなんだか涙が多いのに酔ってレンズを入れたまま寝た)。かくして現在も画面に目を近づけながら入力する状態。
●こんなときに新興出版社Bより電話があり、すでに企画が決まっている評論集への入稿の督促。一定の改訂を施してから、と思っていると、たしかにその改訂のための余裕を見つけられないまま時間が過ぎていくので、初出原稿入稿時のデータがあるものから添付ファイルとして送信することとなった。昨年の4月に大学院生の前で「今年はかならず出す」と約束したこともあるし、必要な方針転換であると自分でも思う。目が治ったらさっそく。
●一方、イラク情勢。戦争長期化の観測が伝えられ、さすがに米英支持者としても気が重い。ただし誤爆の件は、武力行使が企てられるときにはゼロということはありえないので、私は心を鬼にして、そればかりを強調する左翼メディアへの憎しみを強くしている。
●そう、いったいにそれらメディアは最近、例のクルド人への化学兵器使用以外でも、ここ30年間にフセイン/バース党独裁政権が約29万人を政治犯として殺し、また隣国イランの侵略でも最低で同数程度(一説では100万人)の犠牲者を出したことを、きちんと伝えているだろうか。クウェート侵攻以後の16の安保理決議違反のあとの第1441(メタ)決議の最後通牒的意味を、報じただろうか。これらがわかりやすい言葉で伝えられてなお、宇多田ヒカル的な「正しい戦争なんてない」のメッセージが蔓延するなら、それはそれで世論なるものはそういうものなのだと、あきらめもするけれども。
●そういえば、この状況下にNYにいるHSさんは元気だろうか。のんびり美術館巡りという気分でもないだろうな。あるいは彼女が行くとも思えない、今晩開かれる予定の五嶋みどりのリサイタルは、ほんとうに開かれるのだろうか。
モダニスト 2003/03/29土02:55 [215]


. サーバ・メンテナンスの事後報告R  
BIGLOBEのサーバのメンテナンス(新サーバへの移行)のために、26日03:00から半日以上にわたって(予定では19:00までの16時間)当ページへのアクセスが不可能になりました。当2「メモと私情」欄も同サーバにおいているため一切の告知ができなかったことをお詫びします。ちなみに、BIGLOBEの名誉のために申し添えますと、事前通達は数ヶ月前から数度にわたってなされておりました。以上。
モダニスト 2003/03/26水18:41 [212]


. ppt――[290]への訂正R  
さすがパワーポイント(ppt)。数値を入力するかたちでのスライドショーの間隔設定ができないわけは、やはりないのだった(よくマニュアルを読まないとそのアイコンがどれが判らない憾みはあるが)。[290]をアップしてまだ1時間半ほどで、この間ひとつしかカウンタも回っていないので、その本文を訂正してもいいのだけれど、眠くてそれどころではないので、まずはここに注記し、[290]のアーカイヴ時に同じ紙面(というのだろうか)にも訂正の文章を付すことにします。
モダニスト 2003/03/15土08:27 [211]


. 修正の微修正R  
 下の[2-209]の冒頭で「現時点で本編にアップ中の[284]で、映画「アカルイミライ」の監督を青山真治と、誤って記しています」と記しています。が、そのように断定的には書いていませんね。青山氏に言及したついでに、監督名はあげていないけど「アカルイミライ」に話題がスライドしていったのだ、と。まあしかし、言葉のうえではどうあれ、頭のなかでは混乱していたので夕刻、[284]にはその旨、注記を追加しました。念のため。
モダニスト 2003/03/09日23:34 [210]


. 青山真治と黒沢清R  
 現時点で本編にアップ中の[284]で、映画「アカルイミライ」の監督を青山真治と、誤って記しています。黒沢清です。日本映画の若手については、そもそもあやふやなところもあるにはあるのですが、これは完全に「酔い」のなせるわざです。昨夜の時点では何らの疑問も抱かず、一緒くたにしていました。たぶん「七人の侍」に言及するとしても青山作と書いていたでしょう(ってことはないか)。
 それにしても本文は、もうその部分だけ削除するわけでもいかないので、注記を加えることにします。それと、最全面からは消す(とっとと差し替える)のも得策なのですが、日曜日でネタ枯れなのと、誤りと訂正のことを明記するためにも、もう少しこのまま恥をさらすべきかと。
モダニスト 2003/03/09日18:43 [209]


. タルコフスキーとゴダールR  
 いまタルコフスキー「ノスタルジア」を見てたら突然、ベートーベン第九の歓喜の歌のピークの部分が聞こえてきて、驚いた。驚いて見てたら急にそれが止まった。ゴダールみたいやん、と思った。そしたら直後に、男が「ベートーベンだ、わかるか」と話した。ぼくに、ではなく劇中人物に。そう、同じ映画音楽でもこれは、音源が映画の「なか」にあるタイプ(カラヴァッジョの光源がけっして画中にない絵!)。
 ちなみに、その時間まで起きてられるわけがないが、「ノスタルジア」の次には同監督の「サクリファイス」が放送される。そこではバッハのマタイ受難曲がもちいられるだろう。柳田邦男氏の、自閉症の末に(だっけ?)最後は自死をとげた息子さんが愛した曲だ。これは音源が映画の「外」にあるのではなかったかな。(要は、「ノスタルジア」も「サクリファイス」もそう映画に興味があるわけでもないころに見たのでよく憶えていない。)
モダニスト 2003/03/09日01:45 [208]


. 家族の肖像[草稿]R  
 [[278](20030302)用に早い時間帯から書き始めたが1時間ほどもかかって300字オーヴァーということで、あきらめ気分で当欄[2]に投げ出すことにした。さあ、未明までに圧縮する気が起こってくるかどうか。]
 もう数週間になろうとする絶望的な夜型で、しかも起きたら家族の喧騒から逃れられない/書くに足る話題に事欠く日曜日。ということで今宵、二重の意味合いをもって選ばれるのは、昨夜BS2で放送されたヴィスコンティの「家族の肖像」のこと。
 天王寺ステーションシネマで見た。というか、昔はほとんどココともう1軒しか知らないも同然だった([048]を参照)。この館で見た作品は、であるからか不思議にもどのあたりの座席だったかまで覚えていたりする。で、1974年の制作だから、またしても翌年あたり――つまりわが映画少年時代([204]でも)――の鑑賞にちがいない、と。中学生がヴィスコンティとは、われながら早熟な。
 だが調べてみると本邦公開は1978年(ということはキネ旬の第1位なんかをとったのもその年?)だから、私は高校生だったことになる。高校生だろうと何だろうと、いずれにしても私は他のいかなる登場人物にもまして一人静かな隠遁を願う、ランカスター演じる老教授に共感したものだ。そして年齢的に近い闖入者たちの、傍若無人の振舞いには終始、いらだち続けた。老教授がひそかに闖入者たちに愛着を感じ始めてからも、なお。
 ちなみに、昨夜HDDに収録して朝までにDVD-Rに書き込んだ(かつて出ていた市販VHSも現在廃盤中)ので再生すれば正確な文言もわかるが、どんなに煩わしい人間であっても家族だと思えば許せる/許さざるをえない、と終盤で折れる老教授の心境の変化のうちに、ヴィスコンティ特有の同性愛的な嗜好が書き込まれていようとは、当時の私はまったく気づかなかった(いまも解説類を鵜呑みにしてそのように見るのが正しいとはかならずしも思わないが)。
 判らないといえば、劇中2度ほど登場するドミニク・サンダが何役なのか――じつは老教授の若き日の母親として回想される――が最後まで判らずじまいで、ゆえにほとんど現代劇のように投げ出したことを思い出す(こんなのがキネ旬1位なの?、と)。だが、会話を交わすのでもない家族を描いた肖像(にもかかわらずそれらは"conversation piece"と呼ばれこの作品の原題ともなっている)の、何というか風情のようなものも含めて、今回の再見ではいくつか腑に落ちる点があった。佳品として楽しめたという以上に、私のなかにもある、家族とさえ切り離されて隠遁したいダブルバインド状態の心性が掘り起こされたりして(昼前に目覚めたときの深夜との落差!)、複雑な心境だった。
モダニスト 2003/03/02日22:06 [207]


. PCたちの延命・補遺R  
 夕食後の長めの仮眠のせいでぜんぜん眠気が起こらないので以下、本編[273]への補遺としておく。
 デザイン関係学部をもつ前任校(山形)がMac系だったので私も当時はMacユーザーだった。1998年に立命館に移って、逆にMacユーザーが皆無に近かったので、Windowsユーザーになった。最初に研究室用に買ったWindowsマシンはシャープ製のMebiusで、いまもOSを95のままアップグレードしない状態で奈良の実家で余生を生きている(はずだ)。ついで同じころ自宅用に買ったNEC製のLaVie(OSは95から98へのアップグレード・サービスを受けた)は、つい最近まで自宅でメールのやりとりや学内文書の入力に使っていたのだが、おぞましくもHDD内に不良クラスタが見つかってからデータを他機に移して、いまは子の遊具としての余生を生き始めようとしている。
 ちなみに研究室では、時間がなくて使うとしても学内文書の入力だけなので、今年度(2002年度)初頭に希望する教員に配布されたレンタル落ちの低速マシン(OSはNT; HDDは1GB程度でスピーカーもついていないしモニタがCRTの超ゴツイやつ)を一応、置いてはいる。そう、これこそ完全な余生だ。
 ちなみに本文中にもあるように、他にcasio製のFIVAが日記ほかの入力のための専用マシンとして活躍中なのだが、いずれにしても、紙幅の都合でそこに書けなかった、わが趣旨は、人間のように放っておいたらいつか死ぬものでもないので意図して破壊しないかぎり長い余生を生きざるをえないPCが、今後も増大し続けるだろう、という点に存する。
 その趣旨からはちょっと飛躍するが、PCの性能アップによる環境への貢献というものもあろうとは思うけれど2、3年に一度でもそれを買い換える輩にエコロジーをうんぬんする資格はないと思うな、と最後に。
モダニスト 2003/02/26水04:47 [206]


. 「の」か「な」かR  
本編最新の[262]およびアーカイヴ中の[187、188、189]に出てくるワイルドの童話の表記だが、「幸福の王子」と「幸福な王子」で一定していない。新潮文庫版は後者でなかったかと思うが、どっちの訳もあるみたいだし、どちらかといえばぼくは前者が語感的に(あるいは強弁するなら文法的にも)好きだ。が、いまは過去にさかのぼって統一する元気がない。とりあえずこうして注記だけで済ませるゆえん。
モダニスト 2003/02/15土03:03 [205]


. 馬っ鹿じゃないか?R  
ついに何の文彩もなく、定期試験の採点がしんどい、と愚痴ってしまう。言い渡されていた締切はとっくに過ぎ、ほんとうの締切も近いというのに、まだ2科目300枚弱(3分の2)を残している。だが、いい加減にイヤになりそうなときに、私は半期14週の授業の成果を測る(好むと好まざるとにかかわらず何段階かに分けねばならない)のに1時間に何十枚も採点できてしまってタマるか、と自分に言い聞かせる。ちなみに、こうなってくるとさすがに日記のための30分も惜しいという気になって、何やかんや書かねばならない他の文章を流用するかたちで済ませよう、という安直な気分に襲われたりする。その結果が昨夜、今夜と二晩続いた手紙ヴァージョン(本編[260、261])だが、推敲しながら800字に収めようとする過程でやっぱり同じだけ時間がかかっている。馬っ鹿じゃないか?――もちろん、こうやって書くことも含めて。
モダニスト 2003/02/14金04:27 [204]


. [248]への注記 ほかR  
 まだ眠れないので朝刊を読んで、そして再びテレビのスイッチを入れてみると、この時間(自動的に刻印される下記を見られよ)になって、「コロンビア」が事故を起こす直前までの交信記録が公開されているようですね。そう、トラブルにかんするやりとりが突然途切れる…。原因究明はけっこう早そうな気配です。
 それはさておき、[247]はこれまでのなかで一番読まれなかった記事となりそうです。何せ、それを掲出してから次に[248]をアップするまでの間にカウンタは3しか回っていないのですから。いずれ改訂無しでアーカイヴに入りますが、今日のところは早々に「削除」されたかたちになって、不謹慎ですがこれ自体は幸運といわねばなりません。
モダニスト 2003/02/02日07:00 [203]


. 丸1ヶ月R  
多忙や泥酔や「こんな日にも日記は書くのか」([247]を参照)の逡巡にも負けず、本編は昨夜の[246]をもって、2003年1月の丸1ヶ月間連続アップを達成しました。だからどうということもない場処なのではありますが、アーカイヴをみると日付に一部ミスがあった(1月19日に2本書いたことになったいた)ので、直しましたと書いておこうと思った次第です。
モダニスト 2003/02/01土23:29 [202]


. 凍ったザリガニR  
――といっても、うちのブルー(本編[093]を参照)のことではない。子が通う御室保育所の室内で飼われているザリガニが、水槽に張られた浅い水とともにシャーベット状に凍っていたそうだ(昨日の朝)。
 室内でも凍るのだから、底冷えする京都でもめずらしい。なんて子どもたちはのんびり考え込むはずもなく大騒ぎになって、水槽からそれを出すだけでなくてお湯で暖めてやる救急措置をほどこしたそうだ。すると、なんとザリガニが生き返ったと。
 まあ、子どもたちに捕まらなかったら土のなかで冬眠していたにちがいなく、その意味では、ほとんど仮死の状態でむしろ心地よい眠りについていたのかもしれないのに、子どもたちはその眠りからザリガニ君を起こしてしまったということだ。
 さぞや恨めしい思いでまた宙ぶらりんな生を生きていることであろう。といったことなどを書いて、本来なら本編で主役としてあつかってやってもよかったのだが、あいにくそちらは卒論紹介で予定が埋まっていた。かわいそうなのでこちらに書いた次第。
 それにしても、ぼくは貧乏性だからか一人で起きている夜は暖房を入れないのだが(ブ厚く着込んでいる)、今夜もやっぱり寒いねぇ。
モダニスト 2003/01/31金03:33 [201]


. 注記をもう一つR  
今夜も眠れないので本編[242]にかんする注記を直下の[2-199]に次いでもう一つ。――いまのままだとtmykはずいぶん傲慢なヤツということになるだろう。いや、傲慢でもいいのではある。他の子に勝っていると思う点は明確に意識できるならするべきであるし、あるいは逆に自身の弱点についても彼はよく知っている。そんなことはどうでもよくて、つまり彼は本編に記したトラブルにあたってその場で親に、そして会場に詰めていた一人の若手保育士さんに明確にを語り、またその後はきちんと気持ちを切り替えたことを、ひそかに誇りに思うのである。つまり、彼も子どもなりにこれがたしかに一個のトラブルであることを察知して、クルマのなかで「きっと先生がちゃんとしてくれはるで」と宥〔なだ〕める親にたいしても、「もうわかってるから何もいわんといて」と、その件に触れること自体を禁じたのである。そうして、だからこそトラブルが解決したあと、わが家は今夜(といってももう10時間ほど前になるが)、結果的に2点の絵を展示してもらえることになった、何ものかによる配慮と呼びたい事態を、乾杯で祝福したのである。
モダニスト 2003/01/28火05:03 [200]


. 本編[242]「tmyk」にかんする注記R  
そこで触れている3枚の絵については、デジカメ画像の処理、アップが済んだ時点で、本文中からリンクを張ります。
モダニスト 2003/01/28火03:04 [199]


. 私語R  
本編[240]で話題となった私語にかんしては、2001年12月07日付の当欄[2-20]で、「違反者」についスゴんでしまったケースについて触れている。わが授業に私語がないのをたいていの学生も知っているので、こういうことは稀なのだが、しかし年に一度か二度、事情を解さない者に(のみならず他の学生も見聞きする場で)怒りを表現してしまうことがある。いずれにしても、「ひとことの私語もない」が100%の授業においてではないことを補遺として。
モダニスト 2003/01/25土23:53 [198]


. Does Wish Come True?R  
いまTVを見ていて確認できたのですが、本編[236]の末尾でふれたコマーシャル中にも「Wish Comes True」のコピーは使われていますね。ナレーションとして、ほとんど気づかれないようなかたちで。どうということもない注記ですが、本文の小さな矛盾を、ここにこうして記して確認しておきます。
モダニスト 2003/01/22水02:54 [197]


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