今夜も眠れないので本編[242]にかんする注記を直下の[2-199]に次いでもう一つ。――いまのままだとtmykはずいぶん傲慢なヤツということになるだろう。いや、傲慢でもいいのではある。他の子に勝っていると思う点は明確に意識できるならするべきであるし、あるいは逆に自身の弱点についても彼はよく知っている。そんなことはどうでもよくて、つまり彼は本編に記したトラブルにあたってその場で親に、そして会場に詰めていた一人の若手保育士さんに明確にを語り、またその後はきちんと気持ちを切り替えたことを、ひそかに誇りに思うのである。つまり、彼も子どもなりにこれがたしかに一個のトラブルであることを察知して、クルマのなかで「きっと先生がちゃんとしてくれはるで」と宥〔なだ〕める親にたいしても、「もうわかってるから何もいわんといて」と、その件に触れること自体を禁じたのである。そうして、だからこそトラブルが解決したあと、わが家は今夜(といってももう10時間ほど前になるが)、結果的に2点の絵を展示してもらえることになった、何ものかによる配慮と呼びたい事態を、乾杯で祝福したのである。 |
モダニスト
2003/01/28火05:03 [200] |