Nov 27, 2006
第一宇宙速度まであと何マイル(続き)
結局、この80年代という時代に生まれて興隆した(原作はもっと古いけど)この種の作品の持っているナルシシズム、というのは
取りも直さず欲望(希望といいかえてもいい)を未来に向かって
投げる物語だったと言っていいんではないだろうか、と思う。
あの、今回の主要人物3人が野球に興じるというシーケンスは
何も偶然挿し込まれた場面ではなかったんじゃないだろうか。
高橋源一郎が「優雅で感傷的な日本のプロ野球」というとき、
そこには何某か根源的な未来への欲求があるんだろう。
本筋からは若干逸れるが、彼の描く『日本文学盛衰史』において、
文人が未成年の女の子にどっぷりと浸かる様というのは、
そうした欲望の方向性を如実に現わしてるのではないだろうか。
翻って、この80年代から地続きの、
物語性を意識的に押し出したこの作品の中で
ボールを投げ合う子たちの姿というのは
「未来へ向けて」というテーマと、
恐いぐらいに重なり合う、という気がしてなりません。
というお話。
6本しかないフィルムが日本を行脚した
なんてのがいつかの夏の日に
思い出されたらいいな。
欲望放物線
今頃「時をかける少女」観てきました。何というか90年代くらいまで健在だったアニメ作品の
或る種のナルシシズムが生きてる作品だなあとか思った。
これならロングランロードショー(文字通り)になったというのも
うなづけます。
ところどころ画面に走るノイズと画面右上でこれみがしに
走るフィルム交換の黒い点がまたいい具合でした。
遠出して劇場で観る甲斐はあったかな・・・。
岡田斗司夫はこれ観たのかなあ。
観たら何と言うのかなあ。
Oct 02, 2006
Aug 28, 2006
残暑の厳しくあるときに
googleで検索してたら途中で表示形式が変わってちょっとびっくりした。どっちかというと前の方が良い、とかいうのは歳を取ってきた証拠ですか。
関係ありませんが気付いたら禁煙して1年が経過してました。
Jul 23, 2006
9lives
何だか世の中のブログだの回ってると仕合せそうな記事ばかり目に飛び込んで仕方がなかったりしますが、
僕のサイト(もうそう呼べるかすら怪しいけど)は
余り心浮き立つような内容は期待するべくもない感じで。
そもそもここはBlogですら無い。
昨日、飼ってた猫が亡くなりました。
僕は今、故あって実家暮らしなのですが、
7月初めに父が1歳くらいの雌猫を貰って来た、
それから1ヶ月と経たない内に召されてしまいました。
体の丈夫そうではない仔だったので 余り気が進まなかったんですが、
昨日避妊手術をすることになり、
出先から家に電話をかけると既に亡くなっていました。
あの仔と過ごした時間は僅かでしたが、
日に日に人に慣れ、喉を鳴らして甘える姿が目に焼きついて離れません。
意思の疎通が有る生物が死んでしまうのは、
人ではなくても、その辛さに慣れるということはないようです。
それがまた繊細で弱弱しいwetwareだったならば尚のこと。
多分、こういうことを云ってはいけないんでしょうが、
人間でもあの仔ぐらいの感受性を持った個性というのは、
珍しかったんじゃないかと思います。
親馬鹿だな。