いつまでも亡きひとの思い出に係る文章が最新の位置にあるのも何なので、こちらにも一点の走り書きを。――バーンスタインの映像が終わってから、速攻で本編を書いてアップし終わると、ちょうど鴈治郎・玉三郎の「心中天網島」が始まった。いつのまにか五十を越えている(はずの)玉三郎がいい。熱狂的な人気を誇った以前より、はるかに。その小春の偽りの愛想づかしに、いま怒り心頭の治兵衛こと鴈治郎(ハマり役すぎて見ていてあまりおもしろくないのでこれを打っている)は、さすがにこれからはもう下り坂だろうから、今夜のこの放送を見逃す手はない。ちなみに鴈治郎は先日、女遊びがバレた。さぞや奥方(扇国交相)にしぼられたことだろうが、梨園には世間の眼などおかまいなしに、どうか老境に性の理想を生きてほしい。本音だ。 |
モダニスト
2002/06/30日23:04 [130] |