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続編のためのメモ――でも書く気があんまり起こらないのに本編[009]を消したい一心で闇雲にメモっているだけなのでちっとも読むべき出来に達していない 
 そう、「死んでナンボ」ということでは、タリバンに一時拘束された日本人ジャーナリストにまつわっても、たしか同様のことを感じたっけ。
 つまり、登山に出かけて遭難する者にたいしていつもそうであるように、このたびもその柳田某にたいする同情の念は、ぼくにはいっさい湧いてこなかった。そうした危険を承知で、彼らはそこに赴くのであろうからであり、またじっさい、ジャーナリスト=非スパイという称号(タイトル)――だがこの場処[002]で以前ふれたように北村稔『南京の真実』が明かした英国人ティンパリーみたいなケースだってあるだろうに――を与えられて自由の身となって彼が帰国を果たしたさいには、雪山から命からがら救出された登山家以上のカッコ悪さを、ぼくはそこに認めざるをえなかったのである。
 ひるがえって、あそこでタリバンがその拘束を解かず、そればかりか「人間の盾」として彼を戦闘地域に随伴させていたならば、と仮想してみること――。そのときは、人質をとられてなおアメリカの軍事行動に賛同・協力するか否かというかたちで、日本政府そして国民の判断がリトマス紙による試験のごとくにして試されたことであろう。
 いずれにしても、命あった登山家が下山した翌日にはその救出のためにかかった費用のゆえに親族から「もうこれからは山には登らせない」と痛罵されているであろうように、ジャーナリストというそもそも実態たしかならぬ称号さえを柳田某から剥奪してやることは、重要な作業であるように思われる。
 いやその意味では、即身成仏を一つの理想とする世界におけるあの尼僧の仕儀もまた、やはり同様の仕置きの対象となるというべきか。
 だが、ジャーナリストをやめたらふつうの人間になればいいだけだが、ふつうの人間であることをやめて仏の道に入った者がそれをやめたら、彼(女)はいったいどこに行けばいいのか。
モダニスト 2001/12/19水15:41 [54]




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