「死を怖れることはばかげている。死は私たちの一部であり、私たちとともに生まれた。私たちは産声をあげた瞬間から、死につつある者なのだ」(クロード・アプリーヌ編『人間最後の言葉』に収録されたモンテーニュの言葉の、某紙朝刊での引用の孫引き)。 凡庸だな。これは「最後の言葉」らしく、ましてやそれならばきっと臨終の床を囲む家族よりも自身に言い聞かせて発せられたものにちがいない、のだから。 まあ、しかしいずれにしても「Xデイ」とは、こういうのを(自身によってであれ周囲からであれ)意識化・対象化することの謂なのだ。 (ちなみに、推敲したから良くなる、というものではないね[本編003のこと]。推敲なんて、しばしば凡庸化のプロセス以外のなにものでもない。) |
モダニスト
2001/12/05水09:06 [16] |