紙幅の都合で本編[135]からは削除したが、もしかしてTSUTAYA西院店でのくだらない逡巡の部分のほうを削除して代わって後半部分につけ足してもよかったかな、とも思う300余字分を以下に。―― 「ショーシャンクの空に」は、この前期に担当した2回生向けの入門ゼミの発表で、ある学生が批評実践の対象として選んだもの。発表そのものの出来はさておき、1994年公開となるこのハリウッド映画を、教室内の半数近くの学生が見ていた事実に驚いた。ロードショー公開時には小学生だった彼(女)らが見るということは当然、大半が(レンタル)ビデオによっているわけだが、何でも、長い鬱屈せる生活からの解放の劇的さとすがすがしさゆえに、レンタルショップで選ぶアイテムとしては定番の部類に入るのだと聞かされた。 だが私には、物語としてすがすがしくはあっても、映画としてはラストのおとぎ話のような部分は、それへのぎこちない伏線のいくつかとともに、不要に思われた。感性が旧いのかもしれない。 |
モダニスト
2002/09/01日21:08 [152] |