未開大喜利大会〜2005冬〜
お題
「鳥」「ノート」「海」という3つの単語を使って、面白い文章を作ってください。
「社長・・」
「なんだね課長の島袋君」
「社長と二人で砂浜を歩くなんて本当にお久しぶりですね・・」
「ああ・・海はいいね・・私達は皆海か・・こらっ!島袋君!」
「も、申し訳ございません!貝殻を踏んでしまいました!」
「ビックリするじゃないか。肩車で水平線に沈んで行く夕陽を見ながらノートに頭の中で描いた私自身の体の各パーツを抽象的にデッサンしていくという私の楽しみを奪わんでくれよ」
「は、充分と承知しております社長あっ!社長っっ!!」
「おいしいね・・おいしいよやっぱり大学ノートは。君も食べてみたまえ島袋君」
 バリバリ、ムシャムシャ・・バリバリ、ムシャムシャ・・
「あ、おいしい・・。おいしいです社長!」
「あーもうこんなノートは捨てちまえっ!この広い・・島袋君!なにをヨロヨロしてるんだ!」
「も、申し訳ございません社長!ノートが喉に詰まってしまいまして。もう大丈夫です」
「本当か?」
「本当です」
「君、次の人事は・・本当か!?」
「本当ですって社長!信じて下さい!ちゃんと飲み込みましたから本当に大丈夫ですって!」
「ならいいんだがね・・」
「じゃ、島袋君、いつものようにダッシュしてくれ」
「もっと!もっともっと速く!もっと力強く加速したまえっ!」
「げ、限界です社長!早く羽ばたいて下さいっ!」
 バサバサバサバサッ!!
社長は鳥になった・・茜色に染まった大空を我が物顔で悠々自適に飛び回る・・時には水面すれすれに飛んでみせ直角90°に上昇してみせ声高々と社歌を歌ってみせもする。鳥になると社長は渡り鳥と生活をともにするので半年は会社にその姿を見せないのであった。
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