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. やっぱりボランティアはやめようね――[217]への補遺 モダニスト 01/03金17:44[189]選択


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. やっぱりボランティアはやめようね――[217]への補遺R  
字数の関係とはいえ、昨夜書いた[217]における池田ボランティア否定論の紹介はいかにも言葉不足である。ちょっと生真面目に過ぎる気もするが、以下に、「たとえば」で始めて具体的な例が語られる2箇所を引用し、補遺としておきたい。
●「たとえば、空地の草刈りを町内会のボランティアでやったとしよう。町内美化と犯罪予防のためには草刈りは善かもしれない。しかし二酸化炭素を少しでも吸着させるためには、草刈りはしないほうがよいかもしれない。あるいは、草刈りを行って商売している人もいるかもしれない。ボランティアで草を刈るのはこの人たちの商売の邪魔をして生活を脅かすことになろう。一般的にボランティアでやる行動が、人のいやがる行動であるならば、この行為は賃仕事になるに違いない。ということは、すべてとはいわないまでも、一部のボランティアは他人の商売の邪魔をしていることは間違いない。雇用の確保という観点からは、ボランティアはむしろ、やらない方がいいのである。/そこまで考えれば、ボランティアとは、本来は金を支払うべき仕事をただでさせるための(特に、行政が税金を使ってやるべき仕事を人々にただでさせるための)、巧妙なコントロール装置なのであろう」(p. 64)。
●「たとえば、ボランティアで老人ホームに、劇や楽器演奏をやりに行く人たちがいる。中には楽しみにしている老人もいるかもしれないが、イヤイヤ駆り出されている老人もいるに違いない。それでも義理で拍手のひとつもせねばなるまい。無理矢理ヘタな劇を見させられ、更にはヘタな演奏まで聞かされて、今日は疲れたなあ、もうカンベンしてほしい、とほとほとイヤになっている老人たち。一方で、みなさん、喜んで頂いて嬉しいデース、来年また来マース、と有頂天になってはしゃいでいるボランティアたち。これじゃ、どっちがボランティアかわからねえ。[…]ボランティアで老人ホームを慰問している人たちは、どこかのホールを借りて有料で演奏会をして義理以外で入場してくれる人がいるかどうか、一度考えてみたらいいと思う。ほとんどお客さんが来ないようであれば、今度老人ホームに行く時は、ただではなくて老人たちにお金を払って見て頂くようにしましょうね」(pp. 67-68)。
モダニスト 2003/01/03金17:44 [189]



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