サッカーおばかさん!

ススメた本を


ススメた本を友達が読んでくれて、「面白かったー!」と深夜(笑)に電話をくれました。やったー、うれしーい!

何を推薦したかっちゅーと、浅田次郎の「闇がたり・天切り松シリーズ」です。大正浪漫ピカレスク。私、「ぽっぽや」でも「天国」でもなく、なぜかこれが初読浅田作品だったんですよね。なんかズレてる。って、まあ、表紙と粗筋に釣られたわけですが(笑)


「おこん姐さん、いいねええ!」
「出てくるジジィもかっけーよねえ!」
「あの時代の空気がたまらんです」
「登場人物がみんなステキッ」
「台詞がいいんよ、台詞回しが」
「さすが歌舞伎好きなだけあるよな、浅田センセェ!」


などなどと大騒ぎしてて、うっかり口走るたわけ者のわたくし。
「あのワールド、コジケンでやりたくならんかね!?」

「───え? ああ、分かる…んやけど、あうっ!?」
電話相手をちょっと混乱させちゃったい……(笑)


目細の親分はカッケー過ぎて手を付けられません。松蔵も愛おし可愛いあまりに暖かく見守りたい。
だけんども、黄不動の栄治兄ィがすいませんちょっとそのう、私の理想の攻め様に近いのには困っちゃうんだぜ! で、おこんと常兄ィを足して若島津にするとか……ダメっすか………。

───バカバカバカ! あたしのバカー!!

でも一度妄想しちゃうと止まんないの。ぐるぐる考えて口の端が弛んでしまうのを止められないの。
以前も一人ひっそりと「明治仁侠フェア」「明治大正ピカレスクフェア」を開催していた私ですが、仲間が居てくれりゃ尚たのし。嗚呼愉し。


友人はまだ1巻目を読んだだけなのでそれ以上は熱く語る事は控えたのですが(それぞれが短編読み切り数本掲載形式で、何冊か既刊がある)、個人的には三巻だか四巻辺りを読んだ時、常兄ィに「あんた実はどんだけ美形なんすか!」と驚愕したもんですよ…。慌ててそれまでの既刊の常兄ィの描写を探したくらいには驚いた(笑) ああっ、ネタバレになるのでこれ以上は言えないッ

栄治兄ィには「小龍」の話でドンと惚れました。二巻かな? なのでこれもまだ友人とは語り合えない。くうっ、漢だァ! 栄治兄ィ、あんたはシンに漢っすよお!
ちなみに栄治兄ィは普段は江戸っ子でバンカラですが、色黒(確か)の偉丈夫な二枚目で白麻のスーツなんかもビシィ!っとお似合いになりますv 胸元に絹のハンカチーフなんか差しちゃいますv やる気になればそのへんの深窓のお嬢さんぐらいは一発でオトせますv
(もしかして、ヴィジュアル的には若い頃の渡辺ケンさんがイメージ近いかもしれない?)(常兄ィに関してはどうイメージしていいんだかもう分からない/笑)

おこんは…とにかくもう好き、大好きな姐さんだ。憧れるゥ!
金時計の槍の話、夢二センセの話も大好きだけど、海軍の将校さんとの話はまた別口にキュンときたなあ。

ここまでメンバー出してて、寅兄ィだけスルーするわけにはいくめぇて(笑) 寅兄ィ、…は時々ウザいけどイイ味出てる。やっは松蔵の姉との話が秀逸でしょうか。初湯千両も好きだったな。松蔵の姉の話は、ラッシュの朝の電車の中で涙が止まんなくなって、ものごっっつ恥ずかしい思いをしたのが忘れられません。アア、恥ずかしかったッ

あと「ぶっちがい」慶応の坊っちゃんとかね。松といいコンビだ。…でもボンノーは湧かさないように気を付けてます(笑) いかんいかん。少なくとも初読の時はきちんと腐女子ゴゴロは封印して正しく読まねばな! たまに失敗してるけど!


てな感じで、「ちゃんと普通に」大好きなシリーズなんですが、ここでコジケンワールド展開したら楽しそうだなっ、とかどうしても後になればなるほど思っちゃうんだよおお! 病気よおおぉ!!
栄治兄ィバリの日向とか楽しいんじゃないかと思うんだああ! あ、別に「天切り」の技はご披露してくれなくてもいいんで(笑) そのへんはデフォルメ可で。(でも若島津には「ゲンノマエ」はやって欲しいし「中抜き」もやって欲しいすけどね!)


余談ですが、このシリーズにハマった後に明治から大正にかけての犯罪史の本や、スリ・詐欺に関しての本を色々と読んでみました。
ったら、マジで「中抜き」という技は実在したので驚きました。マジシャン…? 現代の超ド級カードマジシャンならやれる、か…!?
「天切り」は実在したかどうかは分かりませんでした(笑)


なかまぼしゅうちう。
2009年02月22日(日) No.152 (萌えバナシ!)

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