サッカーおばかさん!

萌えだか何だか/追記


携帯メールを見ていて思い出しました。

先週の「ぶらぶら美術館」(テレビ番組/刀剣が先週のテーマだった)は無事見られまして、Fさんと二人、画面に釘付けでキャッキャと楽しんでおったのですが、その放送前に「録画予約忘れた、録っといて!」というメールがFさんから飛んで来ました。「大丈夫、こっち(私が管理しているリビングのDVD)のはちゃんと予約してあるよ!」と返したんですが、どんだけ私らはあの番組を楽しみにしていたのか(笑)

番組内容はね、ホントに楽しかったー。もっとやってくれてもよかったー。
まず「刀の拵えとは!」ってとこから入ってくれたのが嬉しかったv 黒漆の鞘、鮫皮(とは言いますが正確にはあれはエイの皮です)を巻いた柄、鞘と合わせて柄巻きは黒の組糸、その糸の間から覗く皮の親粒(最上級の部位を使っているという証!)、目貫と鍔はもちろん、小柄と笄(こうがい/耳かきみたいなもの…)の意匠も「千鳥と波」でセット物さ!
鐺(こじり。鞘の一番下、お尻部分の事。一発変換出来た事に今驚いた/笑)も確か波模様が入ってたかな。いやー、凝りに凝りまくった逸品でした! 多分脇差しだったけどあれ欲しい…。大刀は一緒に造らなかったんだろうか、もしかして造ったけど行方不明になっちゃったんだろうか?、などと無用に夢も広がります。

恥ずかし気もなくボンノーぶち撒けると、上に書いた「おしゃれさん!」な、いかにも江戸好み(?)の刀とは真逆にはなるんですが、薩摩拵の刀もいいよね! 実践一辺倒な感じで、私は───あれは日向にぜひ持たせたいのだ……。←以前「日向にはぜひ示顕流を!」的な事をほざいた事もあるし、示顕流使う日向をちょびっと書いた事あるけど、話の流れ的に刀の事までは言及出来ませんで残念でしたっ

いいよなー、示顕流。いかにも攻めが使いそうでさっ!? (アホぅ) いや私もちゃんと見た事はないんですけれども、文章でしか知らないんですけども!
「二の太刀要らず」と言われたくらい初太刀が早くて、またそれが薩摩拵えの重い刀で真上から振り下ろすもんだから、殺し合いで斬り合いになるのはめっちゃ怖かったと思うー。新撰組の近藤さんが「とにかく初太刀は外せ!」っつってたくらい早くてヤバかったらしーですよと。

話少し逸れますけど、沖田総司の技では「三段突き」が有名で、実際に見た事のある人の明治時代における回想談では「ヤ、ヤ、ヤ、と続けざまについて、それが一動作に見えるくらい早かった」そーです。(子母澤寛の「新選組始末記」だったか「新選組遺聞」だったかに書いてあった、…と思う。確か)
しかし現代に伝わる天然理心流でも、流派的には「突き」はそんなに重要視してないらしいんですね。「三段突き」って技もないと。だからこれに関してはどうも沖田個人が編み出した技だったみたいで、しかも上段に構えて刃を横に寝かせて突き出す技だったらしくて、実際に検証してみた記事(昔の歴史読本かなんかだったかなー)を読んだ時に「マジ、相手を殺しに行く技って事か!」と改めて驚愕した覚えが。
つまり頸動脈狙ってんですね、最初から。で、「三段突きが一動作に見えるくらいの勢い」で踏み込んでたら、相手に返される太刀をこっちは避けられないだろうって検証もしてて。勢いとスピードが乗り過ぎて。だから「避けられたらアウト」の技。これ出す時は文字通り「一撃必殺」でやらないと自分が殺られるという。そのために「三段」で突いてて、一突き目を躱されてもあとの突きで相手の頸動脈を確実に狙って殺すしかない、と。
ホントかよ!?、って感じもしないではないんですが、少なくとも事実としてあの狂乱の京都を沖田は生き残ってますし、一番隊(の隊長です)の出動回数見てもハンパない数だし、なんつーか──「実践における剣技」に関しては本当にズバ抜けた技量のあった人だったのは確かみたいです。逆に人に教えるのは下手だったみたいなのがまたリアルでな…。←と、試衛館で沖田に指導された事がある人が語っていた。ひたすら怖かったそーです。「沖田先生にはあんまり習いたくなかった」みたいな事をぶっちゃけていた(笑)


ハッ、また話がするすると滑ったまま終わるっ



追記/
沖田の突きを「上段」と書いてしまいましたが、よく考えたら「上段」で刀を寝かせるのはムリだよ…、と気付いて(これアップした翌日、「龍馬暗殺の謎」みたいな番組を眺めていて気付いた)「平正眼」(青眼) が正しいんじゃないかと思いました。←指摘される前に自分で気付いたんだから許してっ
検索してみると、天然理心流で平正眼で突きの形はあるみたいだし。そんで沖田の「三段突き」についても色々と説があるようでした。私が上に書いたのはあくまで一説という事で。(ただ、相手の首を狙ったのは確かだと思う。本当に「三段」だと、突き込みが激し過ぎるからなー)←これ、裸足ならともかく下駄や草履で普通にやってたとしたら、膝下と足首も相当鍛えてないとやれないっすよね(笑) 止まれんわ…。

そしてついでに、「龍馬暗殺」に関しては、犯人はともかく、あの時代であれだけ実況検分記録が残っているのが珍しい事件だと思う。そーいう意味でも面白い(と言っていいのか!?)案件ですねと。
 
 
2015年07月16日(木) No.518 (その他の呟き)

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