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[ bk1人文書担当オススメ書評に選ばれました! ]
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『当事者主権』の書評が、「当店の各ジャンルの担当者たちが「うん、これは!」と思わず唸ってしまったイチオシ書評です」という、bk1人文書担当のオススメ書評に選ばれました。
僕のHPのリンクでbk1に行って、トップ→書評で探す→書評ポータルで、見ることができます!
行ってみてくださいねー!
↓ここです。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi/3d0847922edc60105f23?aid=p-mamu48326&tpl=dir/00/00000000/0067/0000000002.tpl
2003/11/30(Sun)
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[ 『当事者主権』 書評。 ]
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上野千鶴子・中西正司 2003『当事者主権』岩波新書。 の書評です。このHPにリンクしているbk1というネットの 本屋さんに載せます。
<当事者からの社会への具体的かつ智慧に富む書>
この本は新書としてかかれており、実践の本でありながら、知的興奮を伴い、活力を与えられる本である。また、抽象と具体を行き来し、当事者が横断的に書かれているという点で、混乱もみられる。だが、そこが、本書の狙いであり、今後の議論や実践に続くための提言として有効であり、戦略的でもありうる。 本書の主張は様々あるが、重要な何点かを挙げてみよう。 @当事者性の相対性の主張。 障害者、女性、高齢者など、さまざまなマイノリティが、その社会的力関係により差別され、差別するものになりうるという差別の相対性を明らかにしている。また、社会的弱者とされる当事者が誰にでもなりうる可能性のある極めて一般的なものであることを明らかにしている。また、社会を変える上で、当事者になることをすすめてもいる。 A自立という考え方の庇護(パターナリズム)からの脱却。 介助・介護する家族のことを考える当事者を軽視した介護からの脱却を謳っている。庇護の下での当事者の立場ではなく、当事者の自立を考えたうえでの当事者の自立を謳っている。 B社会優位の立場からの当事者の立場へのパラダイム転換。 既存の社会の立場に立った現場から、受ける当事者への現場・実感の尊重を主張している。当事者が悪いのではなく、当事者にさせられている社会が悪いのだという主張である。社会を変えれば当事者性は失われるとの主張である。 C専門家支配からの脱却。 従来の専門家(医者や学者)からの当事者的実感・経験の知の尊重の重要性を主張している。しかしそれは、専門家の知や経験を否定するのではなく、見えない部分もあるという主張であり、両者の智慧の中からの当事者の弱さを乗り越えようとしている。
私は、いじめられた経験があり、精神障害者であり、偏見の強い宗教団体に属している。経済的にも弱い立場にいる。というところから、『当事者主権』の主張には極めて強い共感を持った。しかし横断的に書かれているにもかかわらず、精神障害者に対する当事者性というものへの言及が少なかった。また人種や民族、あるいは宗教的マイノリティに至っては、ほとんど無かった点が残念であった。精神障害を持つものともとして、また付き合っていく中で、専門知の強さを実感を持って経験している。精神障害者はカウンセラーや医者の言うことには逆らえないのだ。いや、さからう気力、あるいは、考える能力すら奪われている。カウンセラーや医師の言うことが絶対なのである。精神障害者という当事者は本書でも言及されている通り、まだまだ発言力は弱い。そういった点で、専門知と当事者の知との共存のあり方を本書の提言を足場にすることができるといえよう。
「当事者は変わる。当事者が変われば、周囲が変わる。家族や地域が変わる。変えられる。地域が変われば、地域と当事者との関係が変わる。当事者運動は、自分たちだけでなく、社会を変える力を持っている」(148)。 私も様々な立場での当事者の一人として、それを実感している。私はこの本を読んで、後に続くものとして勇気づけられた。
2003/11/28(Fri)
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[ 今日いただいた本。 ]
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今日、友達から本をいただきました。誕生日プレゼントとしてです。「何かほしい本ある?」と聞かれたので、「うーん?」と考えていると、「ほしいけど、買えない本ってあるでしょ?」といって、このくらいの本ならと僕の持っていた6000円もする本をさして、「これくらいならプレゼントするよ」と言ってくれました。 僕もこの際なんで、と遠慮なしに、高い本を頼んでしまいました。結局買ってもらった本は、次の本です。
立岩真也 1997 『私的所有論』勁草書房。
こんな高い本わーい。ずーと、買えなかったさぁ!
つるちゃん、ありがとう。
2003/11/23(Sun)
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[ 今日買った本。 ]
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池袋リブロにて。
@、姜 尚中・宮台真司 2003 『挑発する知――国家、思想、そして知識を考える』双風社。(1800円)
姜 尚中さんは大好き好きな政治学者ですが、宮台さんについては社会学者でありながら、あまり好きでなくあまり読んでない人です。宮台のライバルである大澤真幸さんは好きなのですが。 姜 尚中さんは、僕の師匠である鈴木二郎先生と共著、『民族の共生をもとめて』(部落問題研究所、1993)があります。
A、浦河べてるの家 2002 『べてるの家の「非」援助論』医学書院。(2000円)
朝日新聞に上野千鶴子先生がちょこっと書いていたので買っちゃいました。期待できそうです。精神分裂病の人たちのことだしね。
2003/11/21(Fri)
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[ 今日買った本。 ]
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新たな試みとして、買った本や読んだ本などについて、簡単に覚書程度に書いてみたいと思いました。 なにせ、このHP、タイトルが「まむの書斎」なもので。^−^
@小熊英二 2002 『<民主>と<愛国> 戦後日本のナショナリズムと公共性』新曜社。(6300円)
この本の著者である小熊英二さんの処女作、『単一民族神話の起源』は、私の卒論でも少々使わせてもらいました。小熊さんは、慶応大学で教えている気鋭の社会学者です。ほしいと思いながら、出版されてから一年たってから、買うことができました。なにせ、6300円(!)ですから。 この本を買うため、今日勇気をもって、郵便局で一万円おろしました(笑)。
A上野千鶴子・中西正司 2003 『当事者主権』岩波新書。(700円)
小熊英二『<民主>と<愛国>』を買うために入った書店ではあったが、新書と文庫をチェックしてみたら、なんと上野千鶴子の本が出ているではないか!と、思わず買ってしまいました。上野千鶴子の本は一応すべてチェック済みであり、私が大学一年のころから読んでいる人である。ちなみに、上野先生は、東京大学大学院で教えられており、私は学部時代一年間、彼女の授業に参加(聴講)させていただいたことがあり、ココロの師匠である。さだまさしに似ている(笑)。中西正司という名前ははじめて聞いた名前でした。上野ブランドに弱いまむぅです。
B『墨絵年賀状素材集 2004年版』技術評論社。(1880円)
そろそろ年賀状を作り始めるシーズンなので、買いました。昨日書店で見かけて気に入り買うことにしました。隷書がとても格好よいです。
2003/11/12(Wed)
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[ 10月分、学問の部屋 目次。 ]
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2003年10月分の学問の部屋 目次
1、「学問の部屋とは?」 2、「まむのやっている学問とは?」 3、「ホームレスソシオロジストとは?」 4、「『従軍慰安婦問題』について思ったこと――『人間』という概念を通して」 5、「日本人論再考 (卒業論文目次)」 6、「差別――その根源へ (その1)」 7、「わー、コーンがこーんなにいっぱい。でも、うんこの中・・・(その1)」 8、「わー、コーンがこーんなにいっぱい。でも、うんこの中・・・(その2)」 9、「わー、コーンがこーんなにいっぱい。でも、うんこの中・・・(その3)」
2003/11/01(Sat)
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