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日付 : 2010年09月29日 (水)
件名 : 押尾事件の引っかかり

法律問題に限定せずに。

いろいろある。

最初に、今回も致死については因果関係を否定されたから、裁判に問題があるということではなくて。

昔の有名な判例で、「十中八九の救命可能性」があったとして、死の結果との因果関係を認めたのがあったと思う。

まず、そこの妥当性から専門的に解明する必要がある。
本当に十中八九の救命可能性はあったのか。
そして、因果関係を認めうるのが「十中八九」の場合というところも。
かなり難しいのは確かだけれど、適当でいいということでは決してない。

損害賠償を認めるとして、全額なのか。ここは法律的には本題じゃないとしても、現実的には重大な関心事だ。

今回の事件で薬を無理矢理飲ませて依存させて死なせた傷害致死を考えたのも、先の判例があったから。

たしかあれは、やくざか暴力団の組員が中学生か高校生の女の子をホテルに連れ込んで注射して錯乱したのを放って帰ったために死なせた事件だったと思う。

だから、薬を合意の上で飲ませるとか注射するとかいうのはイメージできなかった。

今回の事件は、どうだったのか。
押尾が嘘つきとすれば、真相は分かりっこない。
成人女性である被害者が当時周囲に漏らしたであろう僅かな伝聞証拠によって推測する程度、しか。

そしてその後依存して薬を自ら求めるようになって飲んで死んだとしても、それはたとえばガソリンをかけて火を付けたら自分で海に飛び込んで溺死した場合に殺人罪が否定されないであろうことと同様だ。

あとは、電話で皆が何度も「救急車を呼べ」と言った、という点。
本当かどうか、とても引っかかる。
普通は、そんな話を聞いたらすぐ代わりに119番していると思う。
薬をやって判断力も鈍ってる男の言うことなど放っておいて。

政治家をやってたほどの人が、何度も電話をかけて「救急車を呼べ」だけ言うとは思えない。
多分、何かほかのもっと大事な指示や確認をしていたのではないか。

つづく

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