なかのひと
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2008年 05月
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日付 : 2008年05月14日 (水)
件名 : 拘るのはよそう

中国の大地震。
生きているだけで、幸せなのだった。

兄一家、妹一家、ひよことそのパパママも生きている。
大切なお友達も、皆生きている。

それだけで、十分だった。

大地震が来て、家や家財道具は失っても、皆生き残った。
何という幸運だろう。

私が両親の遺品を護ったとしても、多分誰も喜ばない。

父が生きていれば、もちろん喜んだと思う。
でも、今は天国で、私たちの幸せだけを願って見守ってくれている。

病床の父がこそっとくれたものは、ノートに挟んでいた1万円と、牧野刑法だった。

遺品、偲ぶための物は、心にちゃんとある。
父は、価値を考えたのだと思う。
私のために。

何も私の負担にならないように。

病院の周囲をお散歩するたび、お菓子もくれたっけ(^^)
「ほら!」って、ポケットからいきなりマドレーヌなんかを取り出して、私が喜ぶに決まっているというような目をして見てた。

愛いっぱいの記憶。

充分です。

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