釣行記の中で使っているフライ、ルアー用語について。必要に応じて書き足しています。
水棲昆虫、フライの種類
ドライフライパターンなど
水面に浮かべて使うフライのこと。ウェット
水中に沈めて使うフライのこと。ニンフ
水棲昆虫の幼虫、あるいはそれを模したフライ。ウェイト(オモリ)を巻き込んだり、ビーズをつけたりして、沈めて使う。ダン
水生昆虫の亜成虫(成虫になる前の状態)、あるいはそれを模したフライ。アダルト
水棲昆虫の成虫、あるいはそれを模したフライ。メイフライ
カゲロウと。体長3mm程度のコカゲロウの仲間から、2cm以上のモンカゲロウまでバラエティに富む。フライの世界では最も重要と言われる水棲昆虫。カディス
トビケラ。フライの対象となる水棲昆虫では最も種類が多い。ニンフ(幼虫)はイモムシ型、成虫は蛾に似ている。餌釣りでよく使うクロカワムシは、ヒゲナガカワトビケラの幼虫。ストーンフライ
カワゲラ。幼虫は餌釣りのオニチョロ、キンパクと呼ばれる。成虫はちょっとゴキブリっぽい。ミッジ
体長8mm程度以下(フックサイズにして#18以下)の小さな水棲昆虫、もしくはユスリカのこと。スカッド
ヨコエビ。清流に生息する体長10mmくらいの甲殻類。海水に生息するものいるようで、そちらの方が種類が多いとのこと。
HENタックル
ヘヤーズイヤーニンフ(Hare's Ear Nymph)の略。メイフライのニンフを模しており、野ウサギ(Hare)の耳の毛をボディに使うことから、この名がついている。オールマイティに使えるスタンダードパターン。フック TMC3761 #16
スレッド ブラウン6/0
ボディ ヘヤーズイヤー
ソラックス ヘヤーズイヤー
ウィングケース ポリシート
リブ コッパーワイヤー
テイル フェザントテイル左右のバランスをよくしないと水中で回転し、食いが悪くなる。ボディよりもソラックスを暗めの色にした方がそれらしく見える。ウィングケースはオリジナルはグースクイル。ヘヤーズイヤーにアントロンなどを混ぜると透明感が出るが、ウィングケースも含めてナチュラルな素材の方が良い場合もある。
EHC
エルクヘヤーカディス(Elk Hair Caddis)の略。エルク(大型の鹿)の毛で巻いたカディス。スタンダードパターンの一つで、浮力が大きく使いやすい。フック TMC100 #16
スレッド ブラウン6/0
ボディ スーパーファイン
ハックル コックネック
ウィング エルクヘヤー
ウィングの量はあまり多くしない方がバランスが良い。ハックルの下をV字型にカットすると水面での姿勢が良くなる。ボディカラーはブラウン、ブラック、オリーブ、ホワイトなど各種。ウィングのエルクヘヤーはブリーチしたものの方が視認性は良いが、ナチュラルの方がそれらしく見える。
P&O
パートリッジアンドオレンジ(Partridge and Orange)の略。ボディに巻いたオレンジとパートリッジのハックルがゆらゆらとマスを誘う。緩い流れの底に張り付いたマスに効き目がある。また、パートリッジのような柔らか目のハックルを使ったウェットフライをソフトハックルと言う。フック TMC3761 #16
スレッド オレンジ6/0
ボディ ラバーレース
ハックル パートリッジ
ヘッド ビーズ
オリジナルのボディはオレンジフロス。ハックルはパラパラっと巻く程度で、後ろに倒れないようにする。ビーズヘッドはつけたほうが水底に送り込みやすく、操作もしやすい。渓流ではこのくらいのサイズ、止水では#12程度の大き目のものを使う。
ソフトハックルとしては、他にボディーをフェザントテイルで巻いたものも使っている。
MSC
メイフライ(Mayfly)、ストーンフライ(Stonelfy)、カディス(Caddis)の頭文字を取ったフライ。あらゆる水棲昆虫のニンフに見えると言う意味。釣って釣って釣りまくるでおなじみの岩井渓一郎氏が考案。はまると効果は絶大。フック TMC100 #14
スレッド ブラウン6/0
ボディ ラビットファー
リブ コッパーワイヤー
テイル パートリッジウェッブ
ボディには毛足の長いラビットファーの方がヘヤーズイヤーよりも良さそうだ。市販のMSC用ダビング材が使いやすい。深く沈めたい時にはビーズヘッドをつける。
ジャパニーズバグ
ブドウ虫フライのこと。11月の芦ノ湖でボをくらったときに、餌釣りのオジさんがブドウ虫で爆釣しているのを見て以来、フライボックスに入っている。フック TMC100 #12
スレッド ブラウン6/0
ボディ ヘヤーズイヤー
リブ コッパーワイヤー
ヘッド ヘヤーズイヤー
ボディはホワイトではなくライトケイヒルなどちょっと色が着いている方がそれらしい。
ピンクスカッド
ピンクのボディ材で巻いたスカッド。養殖マスは桜海老を餌にしている(?)ためか、管理釣り場でも反応が良い。特に寒い時期に良いようだ。フック TMC3761 #16
スレッド オレンジ8/0
ボディ ラビットファー
オーバーボディ パールシート
リブ コッパーワイヤー
ヘッド ビーズ
オーバーボディは単に透明なビニールのような素材よりも、この手の目立つものの方が反応が良い。スカッド用の素材もあるが、今のところパールシートが一番のようだ。マスがスレてるときはビーズが無い方が良いようだ。
パラシュートミッジ
水面からぶら下がるように浮かぶミッジを模したフライ。アダルトに出ないときに使う。フック TMC2487 #22
スレッド ブラウン8/0
ボディ ストリップドピーコックハール
ウィング FLOAT−VIS
ハックル コックネック
ボディはグースクイルバイオット、スレッド&ティペット、フラッシャブーなどのパターンがあるが、ピーコックが最も反応が良いようだ。これはピューパ全般に言える。ウィングはオレンジが視認性が良いが、マスにも見破られやすく、その場合エアロドライウィングのホワイトに変えたりする。ハックルは薄めに巻いた方が反応が良い。
フローティングミッジピューパ
フローティングニンフにヒントを得て作った、水面にぶら下がるように浮くミッジピューパ。実際に使ってみると視認性、浮力などの点で、まだまだ改良の余地がある。フック TMC2487 #22
スレッド ブラウン8/0
ボディ ストリップドピーコックハール
ソラックス アントロンブレンド
ウィング フォームシート
フォームシートは大きめにつけた方が、浮力、視認性ともに良いが、その分マスにも見破られやすい。ソラックスで隠すようにすると良いかもしれない。
ロッド
ラインをキャストするための竿。ただし渓流の餌釣り用の竿とは違いかなり短い。スペックは、8’#3(8フィート3番)といった具合に、長さと適合するラインの番手で決まる。
また、ロングキャスト向きのファーストアクション、引き味重視のスローアクションといった分類もある。渓流では一昔前までは、#4、5が標準と言われていたが、材質の向上により今は#3でも十分に15m程度までキャストできるし、40cm程度までの大物にも対応できる。湖ではやはり遠くのポイントへのキャストも含めて、#5、6番以上が必要でしょう。
最近は#2、3でロングリーダー、ロングティペットがはやりだが、田淵義雄さんが「フライフィッシング教書」で書かれているように、基本はやはり#5でしょう。リール
ラインを収納するための道具。ルアーのリールとは違い、キャストする前にあらかじめ必要な長さのラインを引き出しておく。スペックは、DT3F+30mと言う具合に、適合する長さのラインとバッキングラインをどれだけ収納できるかで決まる。直径が大きなリールの方がラインの巻きぐせがつきにくいが、余り重たいとロッドとのバランスが悪くなる。ライン
フライをポイントまで運ぶための道具。ロッドが短い分ラインの重さでフライを運ぶため、テーパーがついている。つまり先に行くほど細くなっている。ラインのスペックは、重さとテーパーのつき具合と浮かせるか沈めるかで決まり、DT3F(ダブルテーパー、3番、フローティング)、WF6S(ウェイとフォワード、6番、シンキング)というように表わす。ちなみにダブルテーパーはラインの両端にテーパーがついていて、
片方が痛んできたときに巻き返して使えるので経済的。また重さは0番が最も軽く、数が大きくなるほど重たくなる。シンキングラインには、タイプ1〜5というように沈む速さでもスペックが変わる。
リーダー
ラインの先に結びフライにキャスト時のパワーを伝達する役目を持つ。やはりテーパーがついている。
リーダー側の太い部分をバット、フライ側の細い部分をティペットと呼び、スペックはティペットの太さと長さで決まり、6X12’などと呼ぶ。6Xで大体餌釣り用の0.6号くらい。素材はナイロン、フロロカーボンなど。ティペット
リーダーの先の細い部分。もしくは継ぎ足した部分。餌釣りのハリスのようなもの。最近のすれマスは6X程度は簡単に見きるので、10Xくらいまで出しているメーカーもある。ただし、フライ用のティペットよりも鮎用のハリスのほうが細くて丈夫。私は最後の手段として0.2号(多分9Xくらい)を使うが、30cmくらいまではあげることができる。マーカー
ニンフやウェットを沈める時に、当たりを取るために使う目印。インジケータとも言う。発泡スチロール、ウレタンフォーム、ファイバーなど、素材はさまざま。大きさを変えて浮力を自由に調整できるウレタンフォームを、私は多用している。
釣り方
アウトリガー
フライを沈める釣り方の中で、ラインにテンションをかけて当たりを取る方法のこと。ピンポイントを狙う場合に有効。また寒い時期に底に張り付いたマスを狙うのにも有効。ルースニング
フライを沈める釣り方の中で、マーカー(目印)を付けて当たりを取る方法のこと。マーカーがある分当たりは取りやすいが、マーカーの浮力とフライの重さのバランスがとれていないと、逆に当たりが分かりづらくなる。