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湯川釣行記 2000.09.16 |
2回目の湯川は雨
● 見まわすと周りは雲 今日は2回目の湯川遠征だ。前回でかなり様子は分っているし1匹はゲットできたので、今回は何とかしてネイティブを釣りたい。が、9月の情報も少ないのでちょっと不安だ。 朝4時に駐車場に行くとペリカンさんが自作のニューロッドを持って待っていた。早速ペリカンさんの車から荷物を積み替えて出発。途中コンビニで朝食、昼食の分まで食料を買い込み湯川に向かい、7時には赤沼茶屋に着いていた。車から降りて周りを見まわすと前回とは打って変わって360度雲がかかっている。間違い無く今日は雨だ。釣り券を買いながら天気のことなど聞くと、雨が土砂降りになることは無いだろうとのこと。ちょっと安心して車を奥の駐車場に移動し、仕度を始める。ペリカンさんのニューロッドを見せてもらうと、かなり柔らかそうだ。グラスロッドは初めてだったので、ちょっと振らせてもらうがなかなか綺麗に振れない。 仕度が終わって遊歩道を歩きながら前回の様子などをペリカンさんに説明する。今日はトレッキングする人も全く見えない。赤沼前に着いて橋の上から川の様子を見ると濁りは全く無い。が、前回と同じく魚影も見えない。とりあえず写真を撮るが、雨模様のため暗く見える。前回とは大違いだ(今回はずっと雨だったため写真はこれだけです)下流に魚が少ないことは分っていたので、途中ちょっとだけ様子を見ながら青木橋に行くことにした。人が少ないと思っていたが、ポイント毎に釣り人が入っている。7:3くらいで餌釣り師が多い。ルアーマンも何人かいる。ちょうど倒木がいくつか並んだ良さそうなポイントがあったので、私は下流側にペリカンさんは上流側に入る。何度か丁寧にフライを流したが、全く反応が無い。これは青木橋まで一気に行くしかない。天気は降ったり止んだりで、あいかわらず周りの山々は雲に隠れている。今日は1日この調子のようだ。
青木橋に着くと、下流側には何人か人が入っていたので、上流側に入ることにする。私は前回あきもえさんが連続ヒットしたポイントに入り、ペリカンさんはそのちょっと下流に入る。水中を良く見ると小さいながらも魚影が見える。とりあえずMSCを何度か流すと手応えが... 上げて見ると小さいながらもブルックだった。とりあえずボウズは逃れたが、これでは釣った気がしない。そうこうしている間にウェットを流していたペリカンさんにヒット。ニジマスだった。が、鰭が丸くていまいち不満そうだ。それもそのはず、ここにはブルックを釣りにきてるのだから。でも慣れないロッドで苦労しながらもニジマスをヒットするとはさすがだ。 私のポイントは何度流してもそれ以上反応が無く、ペリカンさんも芳しく無さそうだったので、今度は橋の上流に入ることにする。遊歩道に戻る途中に湿地があることは前回から分っていた。がこのとき足の置き所が悪かったのか、太ももまでズブズブとはまってしまった。抜けるのに一苦労してペリカンさんを見ると彼も両膝まではまっている。二人して湿地を脱出した後、ホントに泥沼ですねと大笑いしてしまった。それからベンチが置いてある休憩場所を通って左岸に下り、しばらく粘るがぜんぜん反応が無い。そこでまた上流側に入ることにした。時間は10時近くになっていた。 ● morioさんとの出会い さきほど魚影が見えたポイントをちょっと攻めた後、前回2匹ヒットさせたポイントの方を見ると、上流からウェーディングしてくるフライマンが見えた。ダウンで何度か流すうちにヒットしている。ランディングすると上流の方に戻って行った。ポイントを譲ってくれたのかな、そう思ってポイントの前に立ち様子を見ると前回とちょっと違って見えた。今まで気がつかなかったが、どうも減水しているようだ。とりあえずまたMSCを木の根元をかすめるように流すと、ちょっとした反応がある。そこでフライを違うニンフに変えるとすぐにヒット。なかなか良い型のブルックのようだ。ちょっともたついてるうちに流れに乗って下流に向かおうとする。強引に寄せようとすると... ブチッ!切れてしまった。さっき根がかかりした時にティペットが弱くなっていたようだ。それにしても強引にいかずに下流に回って水中でランディングしていれば、と思うと悔しくなってきた。このバラシは自分の詰めが甘かっただけに言い訳できない。 でもまだいるに違いないと思い、フライを別のニンフに変えて流し続けていると、先ほど下流に見えた方ですね、と声をかけられた。このポイントに入る前に上流からウェーディングしていた方のようだ。話を聞くとやはりポイントを譲ってくださったようだ。ちょっと話しを聞いているとこのポイントのことなどすごく詳しい。そういえばペリカンさんが「里山にて」のmorioさんが今日来るみたいだと話してたのを思いだし、ホームページを持ってらっしゃいますかと聞くと、やはりそうだった。私も「とらうとげーむ」を今年始めたことを話すと、以外にもご存知で驚いてしまった。それからペリカンさんも交えてしばらく湯川のことなど話した後、これから仲間と合流するからというmorioさんと別れた。別れる前にポイントを案内しましょうかと誘われたが、さっきのポイントに未練ががあった私は、あいまいに返事をしてしまった。 ● 2匹目の良型をばらす その後ペリカンさんはちびブルックを2匹ヒット。私はさっきのポイントで粘っていた。するとちょっと空が明るくなったところで、木の根もとの先でライズが。結構良いサイズのようだ。フライをさっきヒットしたのの一つ小さなのに変えて、また木の根元をかすめるように流すとマーカーがスッと止まった。一瞬間を置いて会わせるとググッという生体反応が。今度はさっきのよりも一回り大きいようだ。
その後しばらく粘ったが全く反応が無くなったので、ペリカンさんと話して赤沼茶屋に戻り昼食をとることにする。青木橋のベンチにいたmorioさんに挨拶して遊歩道を歩き出す。途中雨が強く降ったりするが、30分ほどで赤沼茶屋に到着。車に戻るとちょっとお腹の調子が悪くなってきたので、正露丸を飲みトイレに行く。すっきりして昼飯を食べ、しばらくペリカンさんと話しをしてると、眠たくなってきた。このままでは動けなくなりそうだと言うことで、また青木橋に向け出発。2時を回っていた。 青木橋に向かう途中、午前中からいたらしい餌釣り師とフライマンが数人まだ粘っていた。青木橋には人気が無かった。まずは今まで攻めたことの無かった橋の上流の右岸に入ってみる。二人でちょっと粘るが反応無し。今度は下流の午前中に攻めたあたりに入る。が、ときおりライズはあるもののニンフに反応は無い。ときどきクリーム色の#20ほどのコカゲロウらしきのがハッチしているので、ライズはこれを捕食しているのだろう。しばらく上流の方までいくが芳しくない。そうこうするうちに4時を過ぎ、相変わらず雨は降ったり止んだりだが、気温がちょっと下がってきたようで、午前中より活性が低いのはそのせいだろう。 ● イブニングも不発 橋の上流でイブニングを待ちましょうと言うことになり、ベンチのところから降りて行く。ふと川のほうを見るとダークオリーブのボディにブルーダンのウィングのカゲロウ、#20くらいのがハッチしだしていた。忍野のBWOに似ている。ときおりライズも始まった。この調子ならイブニングも期待できるかもと思っていると... 雨が強く降りだしハッチも止まってしまった。その後雨が止んではちょっとハッチして、降っては止まってを3回ほど繰り返し、雨が小降りになったところでペリカンさんが、対岸でライズしていたチビブルックをヒットする。もう少し条件が良ければ彼はサイズの良いブルックをヒットしていたに違いない。その後ライズが全く無くなってしまった。 そこにmorioさんがやってきて、今日は渋いですね、と一言。やっぱりそうなのかと思いながら、もう少し粘った後、あきらめてペリカンさんと遊歩道に上がりmorioさん達と合流する。morioさんは橋の下流の方で今年の最後にふさわしい会心のヒットをされたそうだ。それを聞きながら私は、内心先ほどの誘いを受けていれば技を見れたのにと後悔していた(苦笑)。その後しばらくいろいろと楽しい話しを聞かせていただき、おまけにmorioさんの持っていた4個全部ののフライボックスの中まで見せていただいた。いろいろと工夫されたパターンばかりで、見事なものだった。またmorioさんも私がブルックを一応ヒットさせたニンフが今日は良かったと言っていた。どうもコカゲロウのハッチに合っていたようだ。 新潟から来られたと言う仲間の方が上がってこられたところで、赤沼茶屋に向かって出発。途中野生の鹿を見ることが出来た。駐車場に着いたところでmorioさんに挨拶を済ませて、着替えを済ませたあとに帰路に着く。途中来年はもっと良い時期に来ましょうねと、リベンジを約束して横浜の自宅に帰り着いた。 今日はホントに詰めの甘さを実感した。それからティペットはこまめにチェックすること。レインウェアのDリングはちゃんと削っておくこと(苦笑)などなど、またまた反省点の多い釣行となってしまった。 ペリカンさん、おつかれさまでした。来年はもう少し良い季節に行って綺麗なネイティブを釣りましょう。morioさん、偶然とはいえお会いできて、いろいろとお話しを聞かせていただいてありがとうございました。おかげさまで楽しい湯川の1日を過ごすことが出来ました。来年またかならずお邪魔しますので、そのときには納得のヒットを見せてください。また見せていただいたフライはしっかり目の奥に焼き付けたので(笑)、シーズンオフのタイイングの参考にさせていただきます。 |