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忍野釣行記 2000.07.15


 
雨の忍野
 
 釣行日   2000.07.15  時間  12:30−19:30
 場所  ホテル前からS字  天気  曇りのち雨
 気温  25−20℃  水温  12℃くらい
 水況  平水  対象魚  ニジマス、ヤマメ、イワナ、ブラウンなど
 ロッド  Free Stone FV833P  リール  MARRYAT MR7A
 ライン  DT3F  ティペット  6X、7X、8X
 フライ  MSC、ミッジP、EHCなど       釣果  ニジマス(2) 

● フィッシャーマンズテラスで待ち合わせ

今日はネットで知り合ったishi1さんと会うことになった。朝メールをチェックすると、ishi1さんから携帯の番号と車の特徴が来ていた。これでなんとかなりそうだ。でも私の携帯は忍野では圏外になってしまうのだが... 早く機種変更しよう。

というわけで、東名の御殿場インターから138号線を忍野に向かうと、どうも雲行きが怪しい。雨は降ってないがかなりの雲がかかっている。天気予報は午後から雨となっていたがもう降っているのかもしれない。富士五湖道路のトンネルを抜けると、曇ってはいるが雨は降っていなかった。ウィンドウを下げるとちょっと涼しげな風が入ってくる。前回よりは釣りやすいかもしれない。ただ、条件としてはどうか分からない。まだ雨の忍野に遭ったことがないからだ。教えていただいた携帯にかけてみるが出ない。マスを狙っている最中だと悪いのですぐに切る。

自衛隊橋で人が少ないのを確認してからフィッシャーマンズテラスに向かう。駐車場には数台の車が停まっている。ここも今日はいつもより少ない。天気予報の影響か。目当ての車は見当たらないのでトイレに行って戻ってくると、インプレッサの数台隣の車の横に人が立っていて、こちらを見ている。声をかけるとishi1さんだった。挨拶をして早速今日の状況などを聞くと、午前中は良かったとのこと。フライの情報交換などした後で、ホテル前から一緒に釣ることにしたが、ishi1さんはちょっと眠たそうで申し訳無い。ちなみにishi1さんのフライは、WindKnotさんとは基本的に似た構成だが、それぞれのパターンがちょっとずつ違っているのが面白い。やはりその人の個性が出るのだろう。

● 今日はドライで?

先にホテル前に入ると、ここにも人がほとんどいない。釣りやすくて良いが、もしかすると午後は条件が悪いのだろうか?とりあえず今日はドライから入ることにする。このところ沈めてばかりなので、いつもとパターンを変えたいからだ。まずはEHCを付けて2、3回流しているうちにishi1さんが、ホテル前の状況などを話して、ishi1さんは上流の方、私はそのまま下流の方で釣ることにする。EHCを何度か流すが反応が悪いので、他のドライに変えるがそれでも反応が悪い。ライズも散発で、やはりここは日中は沈めないと厳しいようだ。ということでいつものMSCに変えると、すぐにヒット。だがすぐに外れてしまう。かかりが浅かったかな。

上流の方に行くとishi1さんの方も反応が良くないということで、金田一から上がって行くことにする。橋のすぐ上で右岸と左岸に分かれ釣り始めると、3人のウェーダーを履いた人たちがishi1さんに、しばらく濁りが入るけどいいかと聞いている。どうやらカナダ藻がバイカモを食い荒らす(?)ので取り除く作業をするようだ。外来種が在来種に害をなすのは魚の世界だけではないようだ。

そうこうしているうちに私のフライにヒット。20cmほどの小さいが忍野生まれらしいニジマスだった。フライはやはりMSC。ストマックを取ると、取り方が悪かったのかミッジピューパと消化しかけた小型のニンフのみだった。

その後反応も無いので、ishi1さんはそのまま自衛隊橋に向かい、私はいつものように温泉裏から自衛隊橋のコースを取ることにした。途中いつも反応の良い瀬とプールの組合せの場所で、ドライを試そうと思いアカマダラを流すと、ヒットしたがまた外れてしまう。まあアカマダラにも反応があることが分かって良かったとしよう。ただし、この時間アカマダラが出ていたわけではないと思う。多分小さいEHCでも反応があっただろう。これは後からishi1さんの釣り方を聞いてそう思った。

温泉裏に向かう途中はかなり人が入っていて釣れるスペースが少なかった。曇っていても木陰の多いところに集まってくるようだ。人のことは言えないが(苦笑い)前回までイワナが溜まっていた場所にはちょっと型の良いニジマスが入っているだけだった。抜かれてしまったのかな。

自衛隊橋に行くと、ishi1さんがヤマメを狙っていた。集中してやっているようだったので声をかけずに隣に入る。ライズは小さいヤマメだけなので、底に沈んでいるニジマスを狙うことにする。ショットを付けて流すとフライを追っているのが見える。2、3投目に流し終わりに草の影になったあたりでちょっと誘いを入れるとあたりが... すかさず合わせると結構重たい、寄せてみると鰭は丸いが30cmくらいのなかなか型の良いニジマスだった。とりあえず2匹目、いつものペースだ。あとはドライで何とかしたいが。

それから二人で吊り橋のあたりまで釣り上がり、途中釣り方の話などすると、私はもっぱら足元に沈めるか、ライズも近くのを提灯釣りのような感じで狙うのに対して、ishi1さんは対岸をドライで狙うと言う。使うフライもかなり違っていて面白い。また足元のは去年に比べて釣りにくくなったそうだ。例の本の影響もありすっかりサイトフィッシングが定着し、マスもそれに対してスレてきてしまったようだ。それでも難しい方を選んでしまう私としては、やはり足元にこだわりたい。上手い人はあっさり釣ってしまうと言う話を聞くと、ますます燃えてくる。困った性格だ。まあでも、釣りの幅を広げるためにもishi1さんの釣り方を参考にして、たまにはドライでいこうかとも思う。

● 雨の忍野、イブニング

話ながらポイントも色々と教えてもらい、50cmを越えると思われるニジマスを狙ったりしたが、全く無反応。あれはフェザントテールか何かをピンポイントで鼻先に流さないとダメだろう。そうこうするうちにちょっと暗くなってきたが、雨もぱらついてきた。が、ライズがちらほら増えてきた。白っぽい虫を食べているようだ。コカゲロウかな。ちょっと狙ってみるがまだ反応は良くない。足元でなにやらバシャバシャ音がするので見ると、鴨とアヒルが仲良く浮かんでいる。魚がびっくりしそうだが、ほっとする眺めだ。

下流に向かいながらイブニングの場所を探すことに。自衛隊橋、堰堤は珍しく沈黙している。ここはいつも何かしらのライズが見られるのだが... 雨が降るとこうも違ってくるのか。さらに下流に向かいちょっと良い場所を見つけたので、ライズを待つことにした。待っている間にまた色々と話をする。聞くとアメリカンスタイルが好きだと言う。確かに見せていただいたフライボックスにも、UMPQUAやOrvisのカタログに並んでいそうなパターンがいくつかあった。またニュージーランドやアメリカに行きたいと言う話がでて盛り上がった。実は私も数年前からアメリカ釣行を計画し、イエローストーンの情報を集めていたところだ。来年行きましょうかと話しているうちに、ぽつぽつライズが増えてきたので狙うことに。雨も降っておりフライはEHC#12。ishi1さんは早速数匹ヒットさせている。私は反応があるもののヒットさせられない。ロッドが... と道具のせいにしては行けない。まったくドライが下手になったものだ。ちなみに、ここのライズは流れの筋ではちょっと派手目で、脇の緩いところではモコっとしたもの。何が流れているかは確認できなかったが、オオフタオのスピナーとアカマダラが飛んでいたので、このあたりだろう。ミドリカワゲラモドキは確認できなかったが、可能性はあると思う。

期待したほどライズが起きないので、さらに下流に向かいホテル前で狙うことにする。瀬からの流れだし出は派手目のライズ、プールの方ではモコっとした感じのもの。派手目の方で何度か反応があるが合わせきれない。モコっとした方はスピナーだと言う。フローティングニンフではダメなはずだ。イブニング2回目とは言えまだまだ勉強することが沢山ある。ちなみにishi1さんは、やはり2匹ほどゲットしたようだが、小さいからねとのこと。私の立場が...(笑)

今日の収穫としては、フタスジのニンフがヒットまではいかなかったが反応が良かったこと。雨の日はケニスは出なくて、(多分)アカマダラやコカゲロウに注意した方が良いこと、などなど。また場所によってハッチもかなり違うことも分かった。さらに前回のWindKnotさんは色んな釣り方を知っており、その場の状況に応じて臨機応変に対応されていること、ishi1さんは忍野にかなり精通しており、判断が的確なこと、どちらも大変勉強になりました。またお願いします。

ishi1さんへ:
雨の中遅くまで有難うございました。次回は天気の良い日にケニスのスーパーハッチで爆釣と行きたいところですね。After fishingはリバーズエッジで、というのはいかがですか?