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忍野釣行記 2004.03.15

ガイドになった解禁日
 
 釣行日   2004.03.15  時間  10:00−18:30
 場所  ホテル前から釣堀裏  天気  晴れ時々曇り           
 気温  5−10℃  水温  11℃くらい
 水況  減水  対象魚  ニジマス、ヤマメ、イワナ、ブラウンなど   
 ロッド  Scott SES 854/3 #4  リール  ROSS G2
 ライン  ULTRA3 DT4F  ティペット  5X、6X
 フライ  コカゲ、タコ、ヒゲナガなど                   釣果  ニジマス(8)、ブルック(1)、ウグイ(1)           

● 午前中から連続ヒット?

今年も解禁日がやってきた。でもいつもの年よりも入れ込んでいない自分がちょっと不思議だったりする。シーズンオフにメバルをずっとやってきたおかげか(笑)、明日一緒に行くことになったSimonのおかげか... 彼は、1ページだけある英語のページを見つけて、日本でフライができる川に連れて行って欲しいとメールを書いてきたオーストラリア人で、いきなり忍野でいいのかどうか迷ったが、普段はウェットとニンフの釣りをしてるというし、フライ歴は長そうだからなんとかなるだろうと連れていくことにした。

待ち合わせ場所に着いてみると思ったよりも若く見え、背が高くて足が長い。やっぱり外人だ(笑)話してみると日本語はかなり片言で、私の下手な英語の方がまだ通じそうだ。途中車の中でいろいろと聞くと、おじいさんはモンタナ生まれ、お父さんはスコットランド生まれで、まったくすばらしいルーツを持っている。おまけに本人は13歳からやってたらしいから、どんな釣りをするのかますます興味が沸いてきた。

10時ごろ忍野について、まずは魚公園の駐車場に車を停め、自衛隊橋から下流に向かう。ちなみに、彼は安い道具しか持ってないんだといってた割には、ベストもリールもL.L.Beanでなかなかおしゃれだ。

解禁日ということで人は例年並に多く、やっぱり去年みたいに雪でも降らない限りこんなもんだねと思いながら、鐘ヶ淵の堰堤に差し掛かると、Simonがでかいマスを見つけたと興奮して釣り始めた。子供のように興奮して釣ってるのを見てちょっとおかしかったが、なかなか気に入ってもらえたようで嬉しくなってくる。ちょっとここをやってるから、という彼を置いて温泉裏のあたりで30オーバーくらいのマスを見つけたので、鼻先にニンフを沈めると一発で食ってきた... と思ったらエラのあたりにかかっていて、それを大将に見つかってしまった(笑)あげてみるとスキニーなブルックで、産卵したのではないかということだった。とりあえず今年の初物だ!

その後もう少し下のほうで何匹かニンフでヒットして、追い付いて来たSimonがまだ釣れてなかったようなので、見えているマスを譲ってしばらく見ていると、普通のキャストはなかなか正確だけどバックに引っ掛けることが多い。ちょっと厳しかったかなと思いながら、ロールキャストを使ったほうがいいよと教えるが、しばらくやってなかったからと言いながら、やっぱり普通にキャストしている。なかなか頑固なヤツだ(笑)それでも全部ばらしたとはいえ、午前中だけで何匹かはヒットしたのはさすがだ。

ところで、金田一から下流もかなり人が多く、コカゲがパラパラと出てはいたが、まだ人になれてないせいかライズはほとんど無く、水中でやる気のあるマスを見つけてサイトで釣るのが今日のパターンだった。ペリカンさんは、金田一でコカゲのニンフで連続ヒットしていたが、放流マスばかりで面白くないと嘆いていた(笑)私は今年の初物のウグイも釣れたが、大将からこれで今日はダメだねと言われてしまった(笑)
 


アセルスで釣った綺麗なニジマス


初日からウグイが...

● 午後からはガイドに専念

昼飯は、暖かかったのでリッジでローストビーフサンドを食べ、午後からはそろそろSimonに1匹ちゃんと釣らせないといけないということで、上の方に行くことにした。彼は午前中でかなりフライをロストしたらしく、私の手持ちのフライの中で魚にアピールしそうなのをいくつか渡して釣らせるが、なかなかうまくいかない。そうこうしているうちに時間もイブニングが近くなってきてさすがにこちらも焦ってきた。それじゃあということで、魚が溜まっているところで奥の手のフライをつけた自分のタックルを貸して、あそこに流してみてというと、今度は彼も素直に言うことを聞いてくれた(笑)ちょっと派手目のフライが数匹のマスの横を流れると反応して寄って来る。もう少しだ... くわえた... 何で合わせないと思いながら、「バイトしてる」と言って竿先を上げさせると、「I got it」といって興奮しながら魚を寄せてきた。ネットですくうと40cm近い太ったニジマスだ。ニジマスを釣ったのは始めてだというのでびっくりしたが、オーストラリアの彼が住んでいた地域にはブラウンしかいなかったらしい。この後そこで1匹ニジマスを追加して、記念撮影もして、イブニングの場所に向かう。
 


Simonの生まれて初めてのニジマス


雪はすっかり消えた自衛隊橋上流

イブニングは自衛隊橋が空いていたので入れてもらい、子供がルアーで釣っていたので暗くなるまで待っていると、Simonは胡桃の木のあたりに一人で行ってしまった。とりあえず一番実績のあるヒゲナガパターンを渡しておいたから、まあ大丈夫だろうと暗くなって私もヒゲナガパターンを投げ始めると、すぐにヒット。でもばれてしまう。対岸に入っていたペリカンさんも何匹もヒットしているが、ばらしてばかりだ。二人で小さいのばかりだねと笑いながら、フライを投げ続けるが、結局手元まで寄せられたのは3匹だけだった。初日はこんなものかな。ちなみにSimonは誰もいなくなった後も一人で釣り続け、駐車場に戻る途中も2ヶ所寄り道して、イブニングだけで数匹ヒットして、とても喜んでいた。また一人、しかも外人の忍野マニアが増えるかどうかは、今後の彼次第だ(笑)

最後に、ペリカンさん、いろいろと気を使ってくれて、ありがとう!