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忍野釣行記 2001.06.16

極楽ホテルで合宿
 
 釣行日   2001.06.16  時間  04:30−19:30
 場所  ホテル前から温泉裏  天気  曇りときどき小雨
 気温  12−17℃  水温  13℃くらい
 水況  平水  対象魚  ニジマス、ヤマメ、イワナ、ブラウンなど   
 ロッド  Peters Road Spirit PRS8333  リール  RYOBI 680MG
 ライン  DT3F AIR CEL  ティペット  6X
 フライ  スカッド、タコ、ビートル、オオフタオなど   釣果  ニジマス(3)、ブラウン(2)

● 怪しげな3人組みが早朝のクロマダラを狙う

リバーズエッジでペリカンさんのネットを買い、大将の「いいなぁー、合宿」という声を後にして山中湖畔を少し走ると看板が見えてきた。そこからしばらく上っていくと、目の前に立派なリゾートホテルが見えてきた。これが今回の極楽ホテルの舞台となるホテルマウント富士だ。車を停めて中に入るとサンダル履きのロッドケースを抱えた怪しい出で立ちには似合わない豪華なロビーが私たちを迎えてくれた。チェックインを済ませこれも立派な和洋室でくつろぎながら、フライをチェックしたりラインの手入れをしたりした後に風呂に浸かって後、黒石さん登場。黒石さんも風呂から戻ってからは、3人で時間が経つのも忘れて釣りの話に花が咲いた。(いやー、ここまではホントに極楽ホテルでした。黒石さんに感謝です。)ふと気がつくと時計の針は1時30分を回っている。急いで寝る準備をして目覚ましを4時にセット。「起きれるかな?」といいながらも黒石さんとペリカンさんは早くも寝息をたてている。さすがだと妙に感心しながら、私も眠りに落ちていった。

翌朝人が動く気配に目が覚めたのは4時過ぎ。ペリカンさんと黒石さんはすでに釣りの準備を始めている。思わず「あれっ、目覚ましなりました?」と聞いてペリカンさんに笑われてしまう。寝起きに弱い私はボーっとしながらも準備して2人に続いて駐車場に向かう。朝早く怪しい3人組みはクロマダラを求めて忍野に向かうのであった。

フィッシャーマンズテラスに車を停めてホテル前に向かうと、霧で幻想的な佇まいの中、少しだけどクロマダラが出ている。他にもすでに2、3人先に入っている人がいる。まだまだこれからだよと言いながらクロマダラのパターンを流し続けるが、反応が悪い。すぐにいしいちさんも合流してしばらくフライを流し続けるが、ハッチが増える気配が無い。ふと見ると黒石さんは下流のほうで沈めて釣っているようだ。ハッチが少ないとすぐに切り替えるあたりはさすがだ。
 


ホテル前

幻想的な夜明けのホテル前


赤いラインが綺麗な金田一のニジマス

● デカフライはこれで決まり?

クロマダラは空振りに終わったようなので上のほうに移動。金田一で左岸と右岸に分かれて釣り始める。木立の間から沈めて釣り始めるとしばらくしてヒット。体側とエラの赤い綺麗なニジマスだ。合宿なのでとりあえずボを逃れて一安心。その後ビートルを対岸に投げるが反応が悪い。すでに刈られた後だったかな(笑)移動しようとする直前に流芯でちびブラウンをヒット。相変わらずの恐いもの知らずだ。

ちょっと寒くなってきたので1枚着るものを増やそうと駐車場に戻ったところで、yackさん登場。5人で中州のポイントに移動する。5人並んで入るにはちょっと狭いので私はちょっと上の木陰に行き、足元に沈んでいたブラウンをニンフでヒット。良く見ると今年何度も釣っているヒレのちょっとかけたブラウンだった。ホントに名前でもつけようかと思うが、実は違う場所に同じようなのが何匹かいたりする。そろそろヒレが回復しても良い頃だけど。その後ニンフでニジマスを1匹追加した。

中州に戻ると黒石さんはちょっと下流でバシバシと快調にヒットを続けている。後から聞くと対岸にミッジピューパを沈めたりしていたそうだ。沈める釣りもそこまでするんだとまたまた感心してしまう。ペリカンさん、いしいちさん、yackさんは対岸に見えている何匹かの良型をデカフライで攻めている。私も仲間に入れてもらって交互にビートルから始まって、オオフタオ、セミ、カブトムシまで繰り出したが、ノーヒット。ちょっとやり過ぎの感もあるが、今回のデカフライ大賞はペリカンさんのカブトムシ(メス)で決まりだろう(笑)。

ところで、このポイントではオオフタオよりちょっと小さ目のスピナーがたくさん群舞していた。ボディが緑色な以外はオオフタオを一回り小さくした感じで、そっくりだ。まったく忍野には何種類の水棲昆虫がいるのだろう。悩ましい限りだ。
 


ホテル前

木陰にいたいつものブラウン


ニンフでお腹の膨れたニジマス

● リバーズエッジでタイイングデモ

12時を回ったのでリバーズエッジで昼飯にする。ちょうどローストビーフサンドを食べながら、釣りの話で盛り上がっているところに森村さんが到着したので、ノーハックルサイドワインダーコンテストの審査も始まった。店の中から森村さんの迷っている声が聞こえてくる。てっきり黒石さんが1位かと思っていたが... 優勝は常連の大野さん。2位に黒石さん、3位はなんとyackさん、大健闘だ。この後大将渡辺さんの一言で、黒石さんとyackさんがタイイングのデモをすることになった。見ている私たちは気楽に騒いでいたが、巻くほうはそうはいかないようで、まずは黒石さん。テールを付けてウィングを留めたところでスレッドが切れてしまって、見ていたみんなは「おおー」。その後もなかなかウィングが綺麗にとまらず、「最後まで巻かなきゃダメ」という大将の厳しい言葉に、頑張って巻いてくださいました。さすがの黒石さんも早朝からの疲れと難しいフライを人が見ている前で巻くプレッシャーで、大変だったのですね。でもテールのつけ方からウィングの留め方まで、私たちとは違い丁寧かつ独創的で、人が巻くのを初めて見る私にとっては本当に参考になりました!次はyackさん、黒石さんが巻いている間中「心臓がバクバクだ」といって周りを笑わせておきながら、いざ巻くときになるとその手際の良さにはびっくり。いや、お見逸れしました!こういうイベントは合宿ならではのもので、お二人のおかげでますます盛り上がりました。お疲れ様でした。でも自分が巻くほうにまわるのは絶対にやだな(笑)。

盛り上がった後は、黒石さんは予告どおりにホテルに昼寝に戻り、残る4人はまたフィッシャーマンズテラスに車を停めて、ホテル前から金田一をぶらぶらと釣りまわり、イブニング前にはいつものポイントに落ち着き、私はまたまた沈めてニジマスを1匹追加した。今日もドライでは良い釣りをしていないので、この辺でと思いモドキやミッジまで使うがノーヒット。そうこうするうちに、隣のスペースに入っていたyackさんのロッドがギュンと曲がりリールの逆転音が響き渡った。でかいなと思って横を向くと同時にそこら中に響き渡るような「うわー」という絶叫が聞こえた。近寄って話を聞くと20インチ近いのをばらしたという。気の抜けた顔のyackさんを見て、真っ白な灰になった明日のジョーを思い出したが、さすがに口には出せなかった(笑)。

● またまた複合ハッチに悩まされ

灰になったままのyackさんと交代でその場所に入らせてもらい、しばらくドライで攻めたがフライを見きられているようでノーヒット。上のほうで釣ってるペリカンさんといしいちさんも苦戦しているようだ。その頃にはあたりも暗くなってきてイブニングタイムに突入。一番上のペリカンさんのスペースで4人で流れを見ていると、#20くらいのずんぐりボディのエラブタらしきのと#22くらいのくしげらしきスピナーがかなり流下し始めて、ライズリングも広がり出した。が、下に戻ってみるとここではライズがまだ無い。スピナーパターンに反応も無い。しばらくしてペリカンさんがヒットしたマスのストマックを見ると、今度は#16くらいのフローティングニンフが入っていた。下ではやっとライズが始まり出したので同サイズのクロマダラのフローティングニンフを流すが反応が無い。対岸の方ではスプラッシュライズも見られ、白くて大きいカディスが飛んでいるのも見えた。ヒゲナガも出ているようだ。いくらやってもダメなので、灰から復活したyackさんに代わるとさっきのと同じフライに一発でヒット。男らしく同じデカフライで通すのが正解だったのかもしれない。またアメリカ釣行に向けて密かに編み出したバイブレーションテクニックも効いたのだろう(笑)

というわけで、今日もまた目まぐるしく変わるハッチに翻弄されたまま終わってしまった。まだまだ修行が足らんなぁ。

帰りに寄ったリバーズエッジでは#16のフローティングニンフはホソバではないかということ、黒石さんの取ったストマックに見事なシャックを引きずった羽化途中のヒゲナガが入っていたなど、またまたひとしきり盛り上がった後、1日だけで帰らなければならない私は、後ろ髪を引かれる思いで帰途についたのだった。

黒石さん、立派なホテルに安くで泊めていただいてありがとうございました。ペリカンさん、yackさん、2日目までご苦労様でした。いしいちさん、やはり2日目も行きましたね。あのままでは終われないもんね!
みなさん、合宿の名の通り帰る頃にはボロボロでしたが、楽しいこと盛りだくさんで、ためになることもまたたくさんありました。また機会があればやりましょう。よろしくです!