タイトル:おまけコーナーそのD
Lambretta   -- 08/10/15-23:54..No.[78]  
     今回のおまけは、『エスリンの大冒険』劇中の世界観を語ろうかと思います。

 メモに保存しておいた文章を並べただけなので、退屈なお話かも。

 だから興味が無い方は読まなくても結構です('∇')

 
          ※  ※  ※


 ……舞台は水晶大戦から三○年後の、天晶歴八九○年代初頭のヴァナ・ディール。

 前大戦により、大幅に国力を疲弊させた各国は軍縮を余儀なくされ、各軍の主な仕事は国内の警備程度という、なんとも心許ない状況でした。

 しかし、勢いこそ無くしたとはいえ獣人達は依然としてアルタナの民と生活圏を同じくしており、人々の恐怖心は決して消えることはありませんでした。

 そこに「冒険者」と呼ばれる若者達が名乗りを上げたのです。

 国籍を超え、様々な問題を自らの腕一本で解決していく彼ら冒険者達は、軍隊に代わるアルタナの民の用心棒として、あるいは便利ななんでも屋として機能していました。


          ※  ※  ※


 クォン、ミンダルシア両大陸において「三大強国」と呼ばれるサンドリア王国、バストゥーク共和国、ウィンダス連邦。これにジュノ大公国を加えた四つの主要都市。

 並びに交易の町セルビナ、マウラ。ここまでがFFXIのゲーム内において表現されている街ですが、このお話にはそれ以外にも様々な小国があると思ってください。

 地図上に表された「点」は街道の元で発展した大きな都市です。それ以外にも街道から外れた小さな町や村があります。

 「線」は通商路となる街道を意味しています。

 かつては、史上唯一、両大陸を制覇したウィンダス連邦の英雄ルンゴナンゴの通った道として「ルンゴナンゴ街道」と呼ばれていましたが、今ではタルタル族しかその名では呼ばないそうです。

 戦時には重要な戦略物資補給線として使われた大きな道ですが、現在は陸の貿易路として多くの行商人や冒険者が行きかっています。

 本編の主人公である北方調査団のメンバー達も、この街道を歩いて様々な町に寄りつつ仲間を集めて行ったのでしょう。   
 
 
         ※  ※  ※


 地図の中心地であるジュノ大公国は、クォン・ミンダルシア両大陸の交易の要衝であり、様々な文化の混在する重要な地です。

 北方調査団はこの地で、各国の領事館からミッションを請け負い、正式に誕生しました。

 ジュノ大公・カムラナートは三国の盟主を一堂に集め、自らの権利を一切放棄してコンクェスト政策を推し進めるなど、冒険者の生みの親のような人物です。

 偉大な政治家といえますが、謎に包まれた人物としても有名です。果たして、その正体とは……? 

 
         ※  ※  ※


 サンドリア王国は水晶大戦から三〇年経ったこの時代でも、北方のオーク帝国軍と交戦状態にあります。

 しかし二大騎士団は健在であり、戦となれば喜び勇んで馳せ参じる予備役の騎士を合わせると、潜在的な動員兵力は三国中最大かと思われます。

 さてこの度、王国騎士・レビンは本国への帰還命令をジュノで拝命しました。 

 サンドリア王国は、オーク帝国との国境戦線を北にニ○○キロ押し戻す大作戦を予定している為、軍を再編していたのです。

 北方調査団での功績により、とうとうレビンにも一三○○名の騎兵部隊が与えられる事になった様です。 

 レビンの副官には、エルヴァーンとヒュームのハーフとして生まれた若い女性の騎士が付くようです。

 けれども、噂によれば彼女はひどく性格に問題があるそうなのですが……?果たしてどうなるのでしょうか。

 アフィオは騎士ではありませんが、今度の大作戦に志願兵として参加するつもりの様です。 

 「エルヴァーンじゃなくても、僕だって国を守りたい」と酔っ払いながら語った若き侍も、遂にその刀を抜くときが来たみたいです。


        ※  ※  ※


 大戦後、クゥダフ族とは小康状態を保ち続け、内需を拡大させてきたバストゥーク共和国ですが、現在は新兵器の開発に大忙しになっている様です。

 なんでも、とあるミスラの天才科学者が、古巣であるM.I.T(鉱山区工科大学)に借りを作ったらしく、最新理論の技術情報で返してもらったのです。

 それは今までブラックボックスであった飛空艇の内燃機関に関する驚くべき論文でした。

 同じく天才技術者である大工房長シド博士はそれを見て狂喜乱舞、巨大な空中戦艦の図面を書き上げ、大工房総出で建造を始めたとか。

 そして、その莫大な軍艦建造資金の調達を任された「共和国で一番忙しい職場」と称される商務省調査室の若き職員達は連日、まさに目から血を流す思いをして働かされているようです。 

 戦争をする度に豊かになると言われるこの国は、きな臭いながらもこの空前規模の好景気を甘受し、町には活気が溢れているようです。
  
 冒険者である竜騎士リンロもフル回転状態で、相棒の仔竜・オボロと共に世界中のあちこちへと忙しそうに渡り歩いている様です。  


        ※  ※  ※


 「ウィンダスの休日」で語られたディ・ヴィスコンティーノ一族は連邦加盟から六○○年を経た今日でも西サルタバルタ全域を支配しています。  

 ホルトト遺跡を中心に栄えた海岸沿いの大都市が、ヴィスコンティーノ男爵国首都ミラーニャ。ランブレッタの実家もその中心地にあります。 

 水晶大戦後には、星の神子さまの勅命により一族の歴史的な古戦場である廃都ギデアス(旧称ピアッジオ)をヤグード族に明け渡す事となりました。

 それはウィンダス連邦において国内最大規模を誇る彼らの軍隊は、常に元老院から監視対象とされており、過去に幾度も組織の弱体化を謀られてきたからです。
 
 星の神子さまに絶対の忠誠を誓っている彼ら一族ですが、もし叛旗を翻した場合、そのあまりの強さに誰にも止めることが出来ないからです。 

 彼らもその辺の事情がよく分かっているようで、自衛のために武装させた親衛隊を聖都のお屋敷周辺に置いているようです。勿論、元老院からはいい顔をされていない様ですが。

 そういうわけで、ディ・ヴィスコンティーノ一族は弱みを見せないために子供の頃から周囲への根回しを怠らず、決められた清く正しい出世街道を歩まねばなりませんでした。

 ですが、どうやら現在の次期頭首候補、ランブレッタはその生き方を面白く思っていないご様子です……? 
 

       ※  ※  ※


 ミスラ族の母なる国は、カザム島よりも南方の大陸にあるらしいです。

 レミリアの奉じるトレヘン教はそこの土着の宗教のようです。

 尚、トレインハートの様に「すわ」と挨拶する部族が大陸に居るのか居ないのか、少なくとも北方調査団のメンバーは誰一人として知らないみたいです。


       ※  ※  ※

 
 さて、こうして世界中に冒険者が飛び回り、様々な情報がジュノへと集まり始めたこの頃。

 何やら雲行きのおかしな噂が聞こえだしたようです。

 けれども、そんな不安気な人々の気持ちを吹き飛ばすかのような、明るく小粋な音楽を奏でるタルタル族の吟遊詩人Chabaが発表した歌が、巷で流行し始めているみたいです。

 
       ※  ※  ※


 ……以上が、本作のおおまかな設定でした。あとはゲーム内と同じですね。

 本編が出来上がったら、おまけでキャラクター紹介も付け足そうかなと思っています。

 以下は、公式より転載する過去のヴァナ・ディールの歴史です。

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『水晶大戦概説』

 「水晶大戦(クリスタル戦争)」とは、天晶歴862年から 864年にかけて、クォン、ミンダルシア両大陸を舞台に、人間の諸国により結成されたアルタナ連合軍と闇の王(シャドウロード)が獣人諸勢力を糾合して結成した獣人血盟軍との間で繰り広げられた、史上最大の戦争のことである。

 天晶暦855年、冥界の魔物を引き連れ、彗星のごとくバルドニアの地に現れた謎の男「闇の王」。

 ヴァナ・ディール各地に割拠していた獣人諸勢力を、たった数年で統一組織「血盟(闇の王)軍」としてまとめあげた彼は、アルタナの民殲滅を一方的に宣言。

 天晶歴862年4月、サンドリア領ノルバレンに侵攻を開始した。【ジャグナーの戦い】

 当初、人間諸国は各国独自の軍事行動をとっていたため、圧倒的な兵力を誇る血盟軍を前に、各地で敗退を重ねた。

 しかし、ジュノ大公カムラナートの呼びかけに応じ、
サンドリア王国、バストゥーク共和国、ウィンダス連邦は、歴史的な確執を捨てて「アルタナ連合軍」を創設。

 異なる国の軍同士が情報共有・相互補給を行うようになり、大陸規模で展開される作戦に徐々に対応できる体制を整えていった。

 殊に連合軍が、共同作戦を行えるまでに歩調を合わせる転機となったのは、各国が共同で都市国家ジュノを防衛した篭城戦であった。

 各国の軍は見事な連携によって、三方からの獣人血盟軍の猛攻を退け、その団結力を強めることに成功した。【ジュノ攻防戦】

 ジュノでの勝利を契機に、各地で反攻作戦を開始したアルタナ連合軍は、863年4月、ザルカバードにおける獣人血盟軍主力との決戦にも勝利を収め、戦争の大勢を決した。【ザルカバード会戦】

 つづいて闇の王の牙城ズヴァール城をも陥落させたアルタナ連合軍は、864年、最後まで組織だった抗戦を続けていたオーク帝国軍を北海に追い落とし、戦争終結を宣言。

 ここに2年にわたる大戦は幕を閉じたのであった。


       ※  ※  ※


『ジャグナーの戦い』

 獣人血盟軍ついに動く。その数10万。

 しかし、ノルバレン侯フェルドロットの度重なる要請にも関わらず、王立騎士団が決定した増援は同郷オルシャー伯率いる騎士以下300余名のみだった。

 1,000にも満たない兵力で大軍を迎えるはめになった侯爵は、熟知するジャグナー森林で敵先遣隊の出端をくじこうと試みたが、衆寡敵せず。

 兵の多くを失い、敗走した。精強でなるノルバレン騎士団壊滅の一報は王都を震撼させたが、これはまだ凄惨な大戦のほんの始まりに過ぎなかった。


      ※  ※  ※

          
『ジュノ攻防戦』

 倒されても、倒されても、まるで死体の山を築くこと自体が目的のように押し寄せてくるクゥダフ兵。後方の巨人によって雨霰と降り注がれる巨岩や砲弾……。

 三方から城砦都市ジュノを重囲していた血盟軍は、やがて脆弱と見たバタリア方面に攻撃を集中。4重の防壁のうち3つを突破し、まさしくジュノを陥落寸前まで追い込んだ。

 しかし、アルタナ連合軍は、何とかこの苦難を乗り越え、反撃への大きな足がかりを得ることに成功するのだった。


        ※  ※  ※


『ザルカバード会戦』

 ふと吹雪が止み、雲間から光が射した時、いずこからともなく連合軍将兵から歓声が沸き起こった。

 前方に布陣する敵兵の数が明らかに自軍を下回っていたからだ。

 それは、陽動作戦が功を奏し、敵兵力の分断に成功したことを意味していた。

 しかし、いざ戦闘が始まると、直ぐに歓声は喚声へと転じた。敵は、様々な獣人種族の特性を考慮して編成し、調練された精鋭部隊ぞろいだったのだ。

 最終的に連合軍は勝利を手にしたものの、その犠牲はあまりにも甚大であった。



         ※  ※  ※


『ルンゴナンゴ』


 歴史上の人物で、ウィンダス連邦の英雄の一人。
 生没年:天晶暦342〜376

 魔法の時代後期の大魔元帥。ゲーム内ではデュナミスでドロップする旧貨幣、ルンゴナンゴ翠貝貨でのみ名前が登場する。

 ジョブは獣使いで、クァールのメウルル(名前から察するに♀だろうか)を生涯の友とした。

 魔法に関しては才能が無かったらしく、魔法学校は中退するも、軍に入り魔戦士として活躍。よほど武勲があったのか、24歳で戦闘魔導師団長に抜擢される。

 368年には現ノルバレンの属州長官に着任し、エルヴァーンのガレヤン族とサンドリア族を討伐。

 翌年には元老院にエルヴァーン討伐を進言し、その場で了承を得て討伐軍を編成しクォン大陸に侵攻。ロンフォール→ザルクヘイムと進軍しつつエルヴァーン諸族に相次いで勝利。

 372年、特例で通常は元老院議員が勤める大魔元帥に任命。その年についにグスタベルグにまで到達し、翌年373年、エルヴァーン有力氏族が立てこもっていた最後の砦モルトゥーグを陥落させ、前人未到の二大陸制覇を成し遂げた。

 しかし帰国すると査問委員会に出頭を命じられ、作戦における独断専行を理由に大魔元帥を解任。挙句の果てには聖都追放刑としてマウラへ追放され、熱病のため没した。

 トリビューンや公式設定資料集にははっきりとは記載されていないが、数々の武勲によってウィンダス連邦内での影響力が高まりすぎ、これを警戒する連邦首脳部によって粛清・暗殺されたようにも見える。正に「狡兎死して走狗烹らる」の故事の如くである。

 皮肉なことに、彼の死後、ウィンダスには敗北が続く。377年のロンフォール総督府襲撃を皮切りにしたサンドリア族の反乱で現ザルクヘイムを失い、382年の第二次エルヴァーン討伐軍は後任の大魔元帥アトギノクトギが戦死する惨敗。

 399年には6個師団が護っていた、ノルバレンのジャビゴゴ砦が陥落。二大陸制覇からわずか26年で、ウィンダスはクォン大陸から一掃されてしまった。ある意味、彼が生きていた間がウィンダスにとって最も栄光のある時代だったのかもしれない。

 死から36年が経過した412年に名誉回復がなされ名誉議員の称号が送られたが、これは当時不可侵条約を結びに使者を出した、サンドリア王国のランフォル王の提案によるもの。

 また、同様に約300年後、彼の著したとされる魔道書をもとに戦術魔法大典「グリモア」が纏められ、当時のヴァナ・ディールに誕生した多くの軍学者(学者)の手に携えられることとなるが、これもバストゥークのシュルツによる編纂である。

 死後も自国からは顧られることの少ない男だった。だがその功績は国境を越えて確かに評価されている。


 エルヴァーンの有力氏族が立て篭もっていた最後の砦、モルトゥーグを陥落させたルンゴナンゴ元帥は、モルヒェン岬に立ち寄ると、こうつぶやいた。

「終わっちゃった。つまんないな……。でも、まだ見ぬ海の向こうの敵が、ボクと戦いたくて、うずうずして待ってるよ、きっと…」

 生まれながらの獣使いであったルンゴナンゴの周囲で護衛を務めていたのは、ほとんどが獣ばかりであったため、その本気とも冗談ともつかぬ台詞に、答えた者はいなかった。


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 今回のおまけは、これでおしまいです。

 本編ものんびり書いておりますので、気長にお待ちくださいな。

 ではまた(*'-')ノシ




>>> Chaba   -- 08/10/20-01:48..No.[79]
 
    最初の興味がない方は読まなくても〜ってのがちょっと寂しいです(´д`)コメントはなくともきっと皆楽しみにしてます!


ここ最近のお話では男性陣の活躍がなかったので今回のお話で皆いろいろな活動をされていることが分かり一安心でしたw

しかし見事にFFのストーリーと皆の活躍をコラボレートさせたものですねw違和感無くなじんでいます、お見事!

おいら裏で偶然ロット勝ちしてルナンゴナンゴ翠貝貨を持っていたので、をぉ!っと思いましたがこれってほんとの話?(笑)

本編もまた酒の肴に楽しみにしてます!
 


>>> Lambretta   -- 08/10/22-00:41..No.[80]
 
     ちゃばさん、レスどうもです(*'-')

 前置きしたのは、ご覧の様に書き殴りみたいな謎文章でしたのでw

 ゲーム内だけの情報以外を示したかっただけなので、そんなに重要なものではないなぁと書いたんですけど、確かにいらない注意書きだったかも。

 ちなみに、各国に割いてる話題の時間軸は滅茶苦茶です。

 サンドとバスはエピローグ以降のお話で、ウィンダスのはチェブさんの学園編時代のものです。


 大魔元帥ルンゴナンゴは公式設定に存在する人物です。追加で解説を貼っておきますね。

 なお、ほぼ勢いと妄想だけで書いてるので「ルンゴナンゴ街道」と呼ばれていたかについては分かりません。うひひ。

 
 


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